鮪に含まれるDHA(ドコサへキサエン酸)は、魚の中でもトップクラスで、頭の回転を良くするほか、目の疲れを取り、認知症の予防にもつながります。

 また、トロや目玉に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は血液の流れを良くし、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防し、血中コレステロールを下げる働きがあります。

江戸時代は猫またぎの一種だった鮪《まぐろ》 <br />価値が認められたのはヅケが発明されてから まぐろすき身(『日々徳用倹約料理角力取組』より)
【材料】鮪のすき身…1パック/水…1カップ/酒…大さじ2/みりん…大さじ2/醤油…大さじ2/木の芽(または粉山椒、七味など)…適量
【作り方】①鍋に水、酒、みりん、醤油を合わせて煮立たせ、鮪のすき身を加えてお好みの硬さになるまで中火で煮る。器に盛り、木の芽、粉山椒、七味などをかける。

 鮪を選ぶ時は、トレーに血だまりができておらず、身にツヤがあり、切り口が崩れていないものを選んでください。

 保存方法としては、煮切り酒とみりん、醤油で漬けておけば、生でも、煮ても、焼いてもいただけるのでお勧めですが、冷凍した場合は、塩水に漬けて解凍すると身崩れしにくくなります。

江戸時代は猫またぎの一種だった鮪《まぐろ》 <br />価値が認められたのはヅケが発明されてからまぐろから汁(『日々徳用倹約料理角力取組』より)
【材料】鮪の剥き身…120g/味噌…大さじ2/お湯または出汁…500ml/七味唐辛子…少々
【作り方】①熱湯を沸かして薄く切った鮪を入れて煮る。②火が通ったら味噌を煮溶かし、沸騰直前で火を止める。七味唐辛子をかけていただく。
器提供:漆屋くろえ

 鮪を運ぶ際は、マイナス30℃で冷凍しないと味が落ちるそうです。

 江戸の人々が知り得なかった旨味を堪能できることに感謝しつつ、鮪を味わってみるのも一興ではないでしょうか。