当然のことだが、全世界を対象としたオリンピックと比べればアジア大会は地域限定の競技会であり、レベルは低いと思われている。では、各大陸の競技大会との比較ではどうなのか。

オセアニアは総合競技会なし
ヨーロッパは来年に第1回を開催

 アジア大会は英語ではアジアンゲームズと呼ばれているが、各大陸でも同様の名称の4年に1度の総合競技大会が行われている。日本選手とは縁のない大会のため、メディアでとりあげられることはほとんどないが、どんな大会があるのか紹介しておこう。

 まず、パンアメリカンゲームズ。北米、中米、南米を対象とした総合競技会で五輪の前年に行われる。南米には、これとは別にサウスアメリカンゲームズという五輪の中間年に行われる大会もある。ブラジルやアルゼンチンなどの選手たちはパンアメリカンゲームズとサウスアメリカンゲームズの両方の大会を目標にできるわけだ。

 アフリカには五輪の前年に行われるオールアフリカゲームズがある。だが、ヨーロッパの国々を対象とした総合競技大会はこれまで行われてこなかった。競技別のヨーロッパ大会があるから必要とされなかったのだろう。しかし、最近になって実施の気運が盛り上がり、来年第1回ヨーロピアンゲームズがアゼルバイジャンで行われることになった。なお、オセアニアは大国が少ないせいか、地域内での競技別大会はあるが、総合競技大会は行われていない。

 同様の大陸別大会があるのなら、レベルの比較をしてみたくなる。ボールゲームや格闘技は比較のしようがないので、直近大会の陸上競技のタイムをごく一部ではあるがチェックしてみた。

 まず男子100mの優勝タイム。2011年のパンアメリカンゲームズ(以下PG)はジャマイカの選手が出した10秒01、2014年のサウスアメリカンゲームズ(以下SG)はパナマの選手の10秒23、2011年のオールアフリカゲームズ(以下AFG)はエジプトの選手の10秒20、そして今回のアジア大会はカタール・オグノデの9秒93。