ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
経営のためのIT

会議改革はなぜ進まないのか?
――効率化追求を越えて会議そのもの意義を再考する

内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]
【第29回】 2014年11月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
3
nextpage

 ブレインストーミングによるアイデア出しなどのように、多様な考えを持つ複数による集合知が有効な場合は、会議が適しているかもしれない。また、十分に議論を尽くして利害関係の調整や合意の形成を行いながら結論を導いていくような場面でも会議は有効な手段かもしれない。しかし、現在行われている会議は、本当にそのような条件を満たしているといえるだろうか。コミュニケーションの目的と有効な手段を、議論の必要性と意思決定の必要性という2つの観点から整理して考えてみよう(図2)

 議論は必要であるが必ずしも結論を導き出す必要がない場合は、社内SNSなどを活用して、オンラインで意見を交換するという方法も考えられる(図2の左上)。場合によっては、オンラインでの議論を重ねるうちに合意が形成され、1つの結論が導き出されることもあろう。

 一方、議論はそれほど必要ないが、結論を出さなければならないような場合には、いくつかの案を提示して、投票やアンケートで決定するという方法もある(図2の右下)。さらに、SNSを利用して十分に議論したのちに、投票やアンケートを行うといった組み合わせで会議を代替することもできるかもしれない。

previous page
3
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

内山悟志
[ITR会長/エグゼクティブ・アナリスト]

うちやま・さとし/大手外資系企業の情報システム部門などを経て、1989年からデータクエスト・ジャパンでIT分野のシニア・アナリストととして国内外の主要ベンダーの戦略策定に参画。1994年に情報技術研究所(現アイ・ティ・アール)を設立し、代表取締役に就任。2019年2月より現職。


経営のためのIT

日々進化するIT技術をどうやって経営にいかしていくか。この課題を、独立系ITアナリストが事例を交えて再検証する。クラウド、セキュリティ、仮想化、ビッグデータ、デジタルマーケティング、グローバル業務基盤…。毎回テーマを決め、技術視点でなく経営者の視点で解き明かす。

「経営のためのIT」

⇒バックナンバー一覧