もっとも一般的なクラウドファンディングの仕組みは
All or Nothing型
例えば、「九州の素材を生かしたケーキ店を博多で開業する」というプロジェクトを例に挙げます。そのプロジェクトには、什器や設備費や材料費など、最低限必要な資金を800万円見積もります。今回は、その金額の一部の500万円をクラウドファンディングで募集します。一日も早く資金を手にしたいので、資金調達の募集期間は30日と設定します。
また、「海外進出を目指す人のための『活動拠点』をニューヨークにつくります!」(https://www.makuake.com/project/globallabo/)というプロジェクトでは、施設の改築費に500万円ほど必要になります。しかし、海外向けの案件では限られた人向けになる可能性があることから、500万円のうち450万円は自己資金で賄うことにして、その一部の50万円を目標とすることにしました。もし、その期間中に50万円以上が集まれば、目標金額達成となり、集まった資金を全額受け取ることができます。
一度受取ったお金は返す必要はありません。しかし、もし目標金額を達成しなかった場合は、1円もお金を受け取ることができません。これを「成功時実施型(All or Nothing)」といいます。もっとも一般的なクラウドファンディングの仕組みとなります。通常、クラウドファンディングといえば、この「成功時実施型(All or Nothing)」のことをいうことが多いです。
世界ナンバーワンの「キックスターター」、日本では「レディーフォー」や「キャンプファイヤー」もこの方式をとっています。