社内外の人々が一つの場で、それも数万人が混ざりあってコミュニケーションをするソーシャル・プラットフォームがある。ユーザーが提起した課題を議論し、他社製品との組み合わせについても技術的問題への解決策を話し合う。
そもそも社内ですらソーシャル・プラットフォームに抵抗感がある企業が多い中で、こうした組織の壁を越えた自在なコミュニケーションの場「Oracle Mix」をつくっているのが、企業用ソフトウェアで世界をリードするオラクル・コーポレーションだ。
では、オラクルが実現している、社内外をつなぐソーシャル・プラットフォームとはどのようなものなのか。
社外・社内が半々で
交じり合うSNS
オラクルではシングルサインオンのアカウントを持つ全社員約93000人が社内SNS「Oracle Connect」に参加し、約1900名が参加する「Have an iPhone?」や「エンタープライズ2.0」ほか約1900のグループ(テーマ別のコミュニティ)などで世界中の社員がコミュニケーションをしている。
そして、オラクルのソーシャル・ネットワークは社内にとどまらず、社外にも展開されている。オラクルが世界のユーザーや技術者などに公開しているソーシャル・プラットフォーム「Oracle Mix」は、2009年12月21日現在で5万5千人弱が登録し、90日以内の利用者が22%、60日以内の利用者は14%である。オラクル全社員の2割以上が参加し、3万人以上の社外ユーザーが利用登録し、個人対個人でつながっているソーシャル・ネットワーキング・サービスだ(多言語対応だが英語が多い)。なお、利用登録に制限はなく(登録申請のみ)、パートナー、顧客など多くの社外ユーザーが参加している(参考:Oracle Mixに参加しよう!)