やずや、味の素、エーザイ、花王、興和、サンスター、JIMOS、日清食品、ハウス食品、はぴねすくらぶ、森永乳業、山田養蜂場、ライオン、ロート製薬など、大手通販から中小通販までNo.1の実績。
広告・マーケティング業界のオリンピック「アドテック」で3年連続日本一の“レスポンスの魔術師”こと、売れるネット広告社社長の加藤公一レオ氏。
日本の大手メーカー通販の7割以上がコンサルティングを依頼している「加藤公一レオ」の極意とは?
このたび、2時間50万円のコンサル内容を出し惜しみなく公開。発売5日で重版が決定した『ネット広告&通販の第一人者が明かす 100%確実に売上がアップする最強の仕組み』を出版。独立後初、実に8年ぶりの書籍だという。
ネット広告で費用対効果と売上を100%確実に上げる門外不出のノウハウを大暴露してもらう。

売上を上げたいのに、
データをこねくり回してどうする?

加藤公一レオ
(かとう・こういちれお)
株式会社 売れるネット広告社
代表取締役社長。1975年サンパウロ生まれ。ロサンゼルス育ち。西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事入社。その後Havas Worldwide Tokyo、アサツーディ・ケイ(ADK)で一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事。担当した全広告主のネット広告が大成功。「レスポンスの魔術師」と呼ばれる。2010年、売れるネット広告社を創業。やずや、味の素、エーザイ、オークローンマーケティング、花王、興和、サンスター、JIMOS、日清食品、ハウス食品、はぴねすくらぶ、森永乳業、山田養蜂場、ライオン、ロート製薬、アサヒフードアンドヘルスケアなどの大手通販から中小通販まで、企業数を絞り限定コンサルティング。広告・マーケティング業界のオリンピックと称される「アドテック」で3年連続日本一になる。神田昌典氏主催「マーケティング白熱会議」のゲストスピーカーにも登壇。100%事実のみ・仮説は一切なしのセミナーは、他を圧倒するパフォーマンスと大好評。著書に、『単品通販“売れる”インターネット広告』(日本文芸社)がある。

 コンサルティングという職業をやっていると、よく、「データ分析どうするんですか?」とか、
「このあたり、きちんと分析したほうがいいんじゃないですか?」という質問をされるのだが、みんな本質がわかっていない。

「商品開発をするために顧客を分析して、その結果を検討する」ならわかるが、すでに広告を打ち始めているのにそんなの遅い。それとも、今から顧客分析を詳細に行い、分厚いマーケティング分析の提案資料を提示して、現状の仕組みを根底から崩してしまうような“仮説”がほしいのか、という状況によく出くわす。

 だいたいここ数年、どこのマーケティングイベントに行っても、あらゆる会社が「ビッグデータ!」「ビッグデータ!」と連呼している。

 多くの企業がこのバズワードに煽られ、ビッグデータの時代に乗り遅れないためにとハードやソフトに投資。ちょっとしたコンサルタントにも相談し、部署まで新設している。これでは儲かるわけがない。

 細かな顧客データや顧客のWebサイト上の遷移などをいくら分析しても、結局そこからは具体的な改善案が提案できず、分析だけして売上にまったく直結しない状況になる。

 ビッグデータを分析するのはかまわないが、それは広告を行う中で徹底的にPDCAを繰り返して費用対効果を極限まで引き下げてからではないだろうか?

商品やサービスを買おうとする傾向が高い集団が具体的にわかったとしても、それを捕まえる方法が貧弱だと、正直多額のお金を使ってビッグデータを分析するのはムダが多い行動だと思えて仕方がない。

 今日はせっかくなので、はっきり言おう。

ビッグデータをいくら集めても、「広告/マーケティング観点」的に売上は上がらない。さらに、ビッグデータを分析するためにコストをかけても、費用対効果は合わない。

 広告代理店やシステム会社から、「なぜ現在うまくいかないのか、御社にたまっているデータをしっかり分析して、理由を探りましょう」
 なんて言われたら要注意だ。彼らはデータを分析して売上を上げ、さらには時間を稼ぎたいだけだ。

 たとえば、そうやって顧客ターゲットのセグメントが悪かったという原因がわかり、セグメントをした形で広告を行うことになったとしよう。
 そうなったら、広告単価は一気にハネ上がってしまう。

 それでは費用対効果が改善するかどうかというのはわからない。
 一度、広告代理店やシステム会社の人にこう質問してみたらいい。

「分析後、どう動きますか? 費用対効果をどう上げますか?」

 そうしたら、どんな結果が出るかも想像できていない彼らは、結果に合わせて「別途ご提案します!」とあやふやに逃げ切るはずである。