学生と企業のつながりが強い
インターンシップ

  中小のメーカーでインターンシップを行ったBさん。
  自分のアイデアを形にすることに挑戦したいと思い、小規模だが次々と商品を世に送り出しているメーカーのインターンシップに参加した。
  実際に、業務の一環で商品開発のミーティングに参加させてもらうことができた。さらには、自分のアイデアの一部を新商品に取り入れてもらえたのだ。少人数の会社であるがゆえに、「みんなで商品を作っている」という一体感に充実感を覚えたBさん。商品開発は多くの学生が憧れる。

  だが、大手では入社後すぐには商品開発を経験できない現実を考えると、インターンシップ先が進路の有力候補なのではないかと考えるようになる。結果、インターンシップ先を第一志望群の1社として本選考にエントリーしている。

   ゲーム会社でインターンシップを行ったCさん。
  同社が企画するビジネスプランコンテストに参加し、チームで優勝する。その後「インターンシップしないか」と誘われ、元々興味のある業界だったのでインターンシップに参加する。ゲーム開発の現場でアシスタントを行った。

  その後、別の大手ベンチャー企業から内定をもらったのだが、自分が進む道か迷っていた。インターンシップ先のお世話になった方に相談に乗ってもらいながら「何をしたいのか」「どんな社会人になりたいのか」をじっくり考えた。その結果、インターンシップ先の企業で、現在の仕事をもっと頑張りたいと考えている自分に気づき、選考を受けさせてもらい、最終的に入社することになる。

  従来の採用活動の課題が顕在化する中、インターンシップのように、企業と学生が密接に関わりながら採用につなげていくケースは、今後増えて行くことが予想される。

  学生はこの経験を通して自分の適性を見極めることや、企業理解を深めることができる。