2015年、多国籍テクノロジー企業の最新の動向
2015年2月にアップルがテルアビブの北、ハイテク企業のR&Dが集まるヘルツェリアに新たなR&D拠点をオープン、ティム・クックCEOもイスラエルにやって来て開所式に参加、ルーベン・リブリン大統領との面談なども行われた。このヘルツェリアのR&Dは、アップルのR&Dの中でも世界で2番目の大きさだ。
現地メディアによると、R&Dを新設したばかりのアップルだが、さらにもう一つR&D拠点を創る動きがある。ティム・クックCEOは「現在700人の従業員を、6000人まで増やしたい」考えであることを現地メディアが報じており、2012年にイスラエルに参入した後発組であるアップルが、イスラエルでのプレゼンスを一気に上げるべく活動を拡大している。
アップルは4月には、カメラモジュールメーカーのリンクス(LinX)社を買収、これはプライムセンス(PrimeSense)、アノビット(Anobit)に続き、3社目の買収となる。マイクロソフトは今年に入って、テキスト分析のエクイビオ (Equivio)社、スタイラス技術のエヌトリグ(N-Trig)社を相次いで買収している。
1年の3分の1が経過した4月末時点で、すでに買収されたイスラエル企業の総額は、40億ドルに迫り、1990年代後半のインターネットバブル以来の活況を見せている。
新たな動きとしては、多国籍テクノロジー企業のR&D同士の横の連携も始まっている。マイクロソフト、コダック、シティバンク、ドイツテレコム、マーベル、モトローラ、GEの7社がR&Dで緩やかではあるが連携することを発表、新たなフェーズに入ってきている。
(参照元:7 Israeli R&D centers of multinationals to cooperate)