FRBは電子レンジの呻きか、
地球外知性からのメッセージか

 FRBが発見されて以来ずっと、似たような現象が数多く「観測」されてきました。ただしそれらは、宇宙からの電波ではなく地球由来のノイズたちです。

 電波望遠鏡はいつも、ノイズに悩まされてきました。携帯電話やパソコン、ゲーム、自動車、電線など、さまざまな電気電子機器がその原因となり得ます。

FRB似のものはPeryton(鹿と鳥の合成獣)と名付けられ、その原因が探られました。そしてこの2015年4月、それが「古い電子レンジ」とわかりました。パークス天文台の27年ものの古い電子レンジを、設定時間前にドアを開けたとき、電波が漏れ出て「観測」されていたのです。どうりでランチタイム前後によく観測されていたわけです。

 FRBとして数えられていたものも、本当にそうか、今検証が行われています。

 そのちょうど1週間前の2015年3月30日、独データ解析研究所からは、驚くべき発見が報告されていました。「FRBには偶然とは考えられない、規則性がある」というのです。

 FRBは全天のはるか彼方で、ランダムに起きている天体現象のハズでした。であれば、地球からの距離もまちまち、途中の空間の状態もまちまちで、発光の周波数によるズレ(分散)も、ばらばらのハズです。

 なのにそれが、「特定の値のぴったり整数倍」しかなかったのです。11個すべてが、きれいに「187.5の倍数」に落ち着きました。誤差は数%以下です。まるでFRBが、「地球を中心として」ある一定距離ごとにしか発生していないかのようです。

「答え」を内と外、どちらに求めますか?「Discrete steps in dispersion measures of fast radio bursts」Hippke et. al(2015)より

 そんな50億光年規模での天動説など、ありえません。天体現象としては、まったくもって説明がつかないのです。

 ああ、1日1万回のFRBが全天に描き出す絵を目にしたとき、われわれはいったい何を感じるのでしょうか。もしそこに、「円」が描かれたりしていたら……。

答えは外に、そして内にあります。

 内にあることを信じて、ホンダの「S660」開発チームのように突き進むのも良いでしょう。外にあることを信じて、ターゲットユーザー層の室内写真数千枚を眺め続けるのも良いでしょう。無印良品の大ヒット商品「壁棚シリーズ」はそんな作業から生まれました。内外の2面を融合させるべく、雑談カフェを充実させるのも、良いでしょう。

あなたの企業・組織は、どの方向に「答え」を求めますか? あなた自身は、どちら派ですか? どうせやるなら徹底的に。

参考資料(文中以外)
・「宇宙からの謎の電波突発現象,高速電波バースト」木坂将(2014)
・「はるか遠くから届いた謎の高速電波バースト」AstroArts(2014.07.17)
・「Are Aliens Behind Mysterious Radio Bursts? Scientists Weigh In」Macrina Cooper-White(2015.04.02)
・「Identifying the source of perytons at the Parkes radio telescope」University Library(2015.04.09)
・「Mystery of peryton reception at Australian observatory solved: It's from microwave ovens」Bob Yirka(2015.04.13)