ここまでを整理してみると、第3号の主婦の加入は非現実的だとしても、会社員や公務員は掛金の節税効果があるのは確かなので、検討に値すると思う。現状の制度だと掛金は「月単位」で、1年の間に拠出限度額に使い残しがあったとしても繰り越しはできないが、今回の見直しで「年単位」となりボーナスをアテにすることができるようになる。

 たとえば、個人型DCの拠出限度額が年24万円の人なら、月2万円を毎月積み立てるプラン以外に、月1万円、ボーナス月に6万円を上乗せするプランも可能となる。年24万円でも40歳から60歳まで20年間積み立てると、積立額だけで480万円になる。コツコツ積み立てると、まとまった金額になるのだ。

高い手数料の金融機関を選んではいけない!

 個人型DCに加入するなら、注意したいのが運営管理機関に継続的に払う手数料だ。窓口となる金融機関によって手数料は大きく異なることを知っておこう。継続的にかかる手数料は図のように3種類あり、うち上の2つ(事務手数料と資産管理手数料)は、どこでもほぼ同じ。しかし、運営管理費用は大きく異なる。

国が旗を振る「じぶん年金作り」制度は利用価値があるか?

 特に安いと評判のスルガ銀行とSBI証券は個人型DCの口座獲得に力を入れているせいか、要件を満たすと「無料」となる。高いのは大手銀行や地方銀行、保険会社だ。1年あたり5000円の手数料の差は、20年間だと10万円にもなる。手数料が安く、商品ラインナップの良い金融機関を選ぶことが重要といえる。

 次回は、個人型DCの実践方法と利用上の注意点について取り上げる。