赤ちゃんが家のなかや外で歩きまわるので、身体に対する危険がいっぱいです。端の角にあたって外傷を起こす机、手にもって傷つく刃もの類、落ちたら危険な水辺など、たくさんあります。
好奇心旺盛な赤ちゃんですから、どこにでもでかけ、さわり、調べてみます。
思いがけない事故を起こさないよう、一切の危険物を赤ちゃんの手や足や口にふれないようにします。赤ちゃんが行っては危険な場所(たとえば浴室など)には入れないようにします。
家のなかでは、赤ちゃんを自由に動きまわれるようにしましょう。でも、ひとりでは家の外へは出さないようにしむけましょう。
このころの赤ちゃんは階段をのぼるのが好きですが、ひとりでおりることができないので、おりるときにころんで頭をうってはたいへんです。
階段のぼりは監視しながらさせましょう。十分監督できないのなら、階段は「立入禁止区域」として柵をおいてのぼれないようにします。
赤ちゃんが立入禁止区域に入ろうとしたら、すぐに「ダメ」と大声でどなります。それでもやめないで入ろうとしたら、抱き上げて「ダメ」と大声でいうと同時に、お尻をたたきます。禁止すべき行動をしたとき痛みを与えるのです。
ただ、少し時間がたつと、自分のしたことを忘れているので、痛みをなんのために受けたかわからなくなります。
同じことを3回以上くり返さないようにすることです。「3度目の正直」という格言を思い出して、教えこんでください。
うまく教えるには、お母さんが絶対の権威者であることを赤ちゃんに理解させなければいけません。立入禁止区域に入ってもなにもいわれなかったり、「ダメ」といわれるだけだったり、たまにお尻をたたかれたりと、お母さんのすることが気まぐれでは、赤ちゃんは状況を見て、お母さんのいないときには立入禁止区域に侵入する知恵をもつようになるでしょう。
お母さんは自由に動く赤ちゃんをたえず監視して、禁止したことをすればすかさず行動しなくてはいけません。そのための体力も必要です。