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小さな地方銀行でも
ランキング上位にランクイン

 評価指標などの詳細は後述するが、本誌が作成した「頭取ランキング」のトップ10を見ると、4グループに分けることができる。

 一つ目は、頭取・社長のリーダーシップとニッチ戦略の融合で高評価を得たグループだ。1位の岡野社長と8位の平岡英雄頭取(西京銀行・山口県)がここに分類される。小~中規模の銀行であってもランキング上位にランクインできることが分かる好例だ。

 銀行が小ぶりであることによって、トップの求心力を強く働かせやすい。また、改善度の指標が高評価になりやすい事情も働く。平岡頭取の場合、在任期間中に評価指標のうちの中小企業等貸出金残高・年平均増加率が異常値といえるほど伸びていて評価を高めた。

 大手行が取りこぼしている顧客ニーズを拾い上げることで存在感を高めている点も特徴だ。

 二つ目は、規模と国際競争力を持った3メガバンクの頭取グループだ。國部毅頭取(三井住友銀行)が2位、平野信行頭取(三菱東京UFJ銀行)が4位、林信秀頭取(みずほ銀行)が9位にそれぞれ名を連ねた。

 規模は世界レベルにあり、海外展開によって貸出金利回りの低下に歯止めをかけている点でポイントを稼いだ。

 三つ目は、経営危機の後にV字回復を果たした、3位の当麻茂樹社長(新生銀行、退任済み)と6位の馬場信輔社長(あおぞら銀行)のグループだ。2行とも再建フェーズにあったため、改善度の指標でかなりの高評価をたたき出し、トップ10に名を連ねてきた。

 再建の手腕は評価すべきだが、これから安定成長に導くことができるかで、銀行経営者としての真価が問われるだろう。

 最後の四つ目は、伝統的な大手地銀のグループだ。5位の池田晃治頭取(広島銀行)、7位の寺澤辰麿頭取(横浜銀行)、10位の大塚岩男頭取(伊予銀行・愛媛県)がここに分類される。

 このグループは、過去の頭取たちが長年かけて築いてきた“遺産(レガシー)”で得た高評価と、頭取が在任期間中に成果を出した“カイゼン”の両輪が回ることで、バランスよく評価を積み上げた。

 例えば、金融庁も一目置く広島銀行の「目利き力」も両輪が回った結果のたまものだ。時間をかけて作り込んでいき、質問が1000項目以上になった取引先へのヒアリングシートは、池田頭取の下で今も進化中だ。