勉強の攻略法は
「ウォーリーをさがせ!」でわかる
しかしこの時点で、私の勉強法はまだ完成していませんでした。答えから見る方法を続けるなか、新たな攻略法を発見したのです。
それは「問題集を先に見ると疑問点がわかる」ということです。参考書を単に読んだだけではよくわからなかったのが、先に問題集を見て疑問点を明確にしたうえで参考書に戻ると、スポンジが水を吸収するようによく理解できるのです。
そのとき、「これって『ウォーリーをさがせ!』と同じだ!」と思いました。『ウォーリーをさがせ!』では、一枚の絵の中にたくさんの人がいます。その中で、姿形を認識していないと「ウォーリー」は探すことはできません。「ウォーリー」という姿形を認識して、初めて、一枚の絵のたくさんの人の中から、効率的に「ウォーリー」を探すことができるのです。
これは書籍を読むときでも一緒なのです。ただぼんやりと読んでいても、書籍の中で、どこが大事なのか、どこがテストに出るのか、まったくわかりません。つまり、ただぼんやりと読んでいても「ウォーリー(大事な論点・疑問点)」を探し出すことができないのです。
でも、事前に、問題集の中から、「ウォーリー(大事な論点・疑問点)」を先に把握しておけば、効率的に参考書を読むことができ、知識を吸収することができるのです。
「当たり前」と言われそうなお恥ずかしい話ですが、最後の最後にやっと気づきました。
このような発見を経て、苦労して苦労して、私の「ずるい暗記術」は、初めて完成形となったのです。