この連載では、小学校5年生まで「勉強ゼロ」だった白川敬裕氏が、「ラ・サール高校」→「東大」→「司法試験合格」→「裁判官」→「弁護士」になった、【本物の勉強法】についてお伝えいたします。「試験」にも「仕事」にも一生使える、無理や無駄を省いた、王道の勉強法です。
いまも昔も、勉強が得意でない私が、
ラ・サール→東大→司法試験→弁護士に!
はじめまして。弁護士の白川敬裕です。
この連載では、これから、「試験」にも「仕事」にも、一生使える勉強法の王道である「本物の勉強法」について、お話させていただければと思います。
正直に申しますと…、私は「いまも昔も、勉強は得意ではない」というのが本当のところです。
ではどうして、小学5年生まで「勉強ゼロ」で「合格可能な学校ナシの判定」だった私が、数々の難関試験を突破できたのでしょうか?
どうして天才たちと競い、肩を並べ、「合格」を勝ち取ることができたのでしょうか?
その答えのひとつが、今回の記事の内容である「本物の勉強法」なのです。
謙遜しているわけではなく、私は本当に「どこにでもいる普通の学生」でした。
「ラ・サール高校」にも「東京大学」にも、「私とは頭の構造が違う」としか思えない天才肌がいて、彼らと比べたら、私の能力(脳力)など、「人並」以下に違いありません。
先ほども申し上げた通り、私は、小学5年生まで、ほとんど勉強をしていませんでした。
忘れもしません。小学4年生のときです。
算数のテストで、「40点」しか取れなかったことがあります。母は「もう少し頑張ろうね」と、やや呆れた感じでこちらを見ると……、
「ペタリ!」と答案用紙を壁に貼りつけた
のです。
母の励ましだとはわかっていましたが、私は「いくらなんでも、貼り出さなくてもいいじゃないか!」と、腹立たしい気持ちになったことを覚えています。
また、社会の授業では、こんなこともありました。
「この場所は、どちらの方向にありますか? 東西南北で答えなさい」という問題に、私が書いた答えは「北」です。
私は、「東西南北」をうまく覚えることができず「方位って、むずかしいな」と思っていました。でも、
この問題を間違えたのは、なんと、クラスの中で、私ひとり。
あとは、全員が、正解していたのです。
先生が「この問題で、クラスでひとりだけ『北』と書いた人がいます」と言ったとき、名指しこそされないとはいえ、あまりの恥ずかしさに教室を飛び出したい思いでした。
このように、小学校時代の私は、「引っかけ問題」には必ず引っかかるような、どちらかといえば、「ちょっと抜けた子ども」だったと思います。