DCでは定期預金を活用しなくて良いのか?

「今までDCのお金をすべて定期預金に入れていた。定期預金はまったく活用しなくても良いのか?」と思う方もいるかもしれません。ここで、そもそも定期預金などのいわゆる預貯金が投資対象として必要となる場合を考えてみましょう。大きく三つの場合があります。(1)すぐお金を使う必要がある場合(流動性が必要)、(2)投資期間が比較的短い場合、(3)リスクを調整する必要がある場合です。では、これらの場合についてDCの運用に照らし合わせて考えてみましょう。まず(1)について。DCのお金は定義上、今の生活費に使うものではありませんから、この意味では預貯金に預ける必要性はまったくありません(そもそもDCでは原則中途引き出しはできないため、今の生活費に充てることはできません)。次に、(2)の投資期間についてですが、例えば3年後に自宅を購入するための頭金、または1年後の子供の入学金といった場合には、リスク資産で運用すると、必要なときに元本割れしてしまう可能性がありますから、預貯金を活用する合理性はあります。一方、DCでは老後も運用すると想定すればオヤジ世代であっても20~30年くらい運用をするわけですから、投資期間は超長期であり、やはりこれも当てはまりません。(3)については、例えばリーマンショックのような混乱時に大きなマイナスを回避すべく預貯金に避難することは合理的なように思えます。でも実際にはタイミングよくシフトすることはプロでも難しいのです。しかも、一度預貯金にしてしまうと、再投資するタイミングの判断も難しく、機会損失を被る可能性もあります。このように一つひとつ詰めて考えると、DCで預貯金に投資する理由はまったくと言ってよいほどないのです。