また、規模が小さいため知名度は低いが、全国高校女子硬式野球大会が毎年春と夏、兵庫県丹波市で開催されている。このスポンサーになっているのも、わかさ生活だ。

 全国の高校で女子硬式野球部があるのは5校(蒲田女子=東京、駒沢学園女子=東京、埼玉栄=埼玉、花咲徳栄=埼玉、神村学園=鹿児島)。これに地元丹波市の高校連合チームを加えた6チームで大会が行われてきた。これでは少ないと、角谷社長が理事長を務める京都・福知山成美高校に女子硬式野球部を作ってしまったほど野球に情熱を傾けている。女子プロ野球創設のスポンサーに名乗りをあげたのも、この流れからだ。

 報道によれば選手の年俸は200万円。15人で3000万円だ。これに監督やコーチの報酬、球場や練習場の使用料、移動費などを加えると1チームの年間予算は1億5000万円になる。2チームで3億円だ。この大半をわかさ生活が負担するといわれている。

 もちろんプロスポーツは興行。多くの観客が入り、入場料収入やグッズ販売で収支が黒字になるのが目標だ。が、当初からそれを達成するのは難しいため経営が軌道に乗るまでは、わかさ生活が支援を続けるという。

日本の女子野球は
世界2位以内の実力

 そこで問題になるのは観客が集まるかだ。まず気になるのがレベル。日本のアマチュア女子硬式野球人口は約600人(高校野球部員+クラブチーム選手)。ソフトボールからの転向組はいるものの底辺が狭いことは確かだ。競技人口が少なければレベルも高くないと見られるのが普通である。ところが実は日本の女子硬式野球は世界でもトップレベルの実力を持っているのだ。

 2001年から4回行われた女子野球世界大会で日本は優勝2回、準優勝2回。2004年からは国際野球連盟(IBAF)が主催する女子ワールドカップが1年おきに行われるようになり、この大会でも優勝1回、2位2回の結果を残している。全7回の世界大会で日本はなんと優勝3回、準優勝4回という堂々たる成績を収めている。

 この好成績は、女子が硬式野球をする国は珍しく、世界大会の参加国も少ないから(最多で8ヵ国)残せたともいえる。が、それを割り引いても世界の2位以内をキープしてきた実績は胸を張れる。