カラオケは「めんどい事態」のホットスポット突然マイクを向けられても

 3月になった。今年も歓送迎会のシーズンが到来する。この時期に参加する機会が増えるのがカラオケだ。旅立ちと出会いを祝って酒を酌み交わした後、二次会でカラオケになだれ込むなんてことも多いだろう。しかし、このカラオケこそ、「めんどい事態」が頻発するホットスポットなのである。

 泥酔、マナー違反、ジェネレーションギャップ……。楽しいはずの場が一瞬で凍りつく事態に、誰もが一度は遭遇したことがあるはずだ。

 ちなみに筆者は、参加者全員が泥酔して寝ている中、始発まで一人で歌い続けた経験がある。あれはあれで乙なものだったが、起こさなかった筆者を責めるのはいかがなものか。爆音の「リンダリンダ」にもピクリともしなかった連中を、どうやって起こせばいいのか、こっちが教えてほしいくらいである。とはいえ、これくらいなら笑い話で済むが、人間関係にヒビが入ってしまうような事態は避けたいところだ。

 ということで今回は、カラオケで起こりがちなトラブルについて考えていこう。

「カラオケ奉行」のお節介にご注意を

■なにを歌えばいいのかわからない

 さまざまな年代が参加する職場のカラオケでは、ジェネレーションギャップが問題になる。上司の演歌を延々と聴かされて……なんてこともあるはずだ。一方、上司側も聴いたことがないアイドルソングに、どう反応していいのかわからない……といった経験をしている。

 別に、誰かが知らない曲を歌うことが悪いわけではない。しかし、その場の空気をしらけさせたくないと過剰に気にする人もいる。そこで役に立つのが懐メロだ。筆者の経験では、バラード系なら井上陽水の『少年時代』、アップテンポ系なら西城秀樹の『YOUNG MAN』が無難なところだが、もはや古い可能性もある。今年ならば一連の騒動で注目された、SMAPの『世界で一つだけの花』、ゲスの極み乙女。の『私以外私じゃないの』らへんが、世代を超えて盛り上がれる楽曲だろう。本当に、週刊文春さまさまである。ありがとう文春!