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マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

就活生必見。広告会社が求める新デザイン力

日本のマーケティングにいよいよ大変革期が

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第96回】 2016年3月22日
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欧米では大手広告会社の
ライバルがITコンサル

 マーケティング業界は、ITによって急速にデジタル化の道を進み始めています。

 いつしか大手の総合広告会社に負けず劣らず人気の就職先になったヤフーやグーグル、楽天……などなど、今やマーケター志望の学生なら、こうしたIT企業にもエントリーするでしょうし、マスコミを受験する学生がネット系メディアに携わりたいと考えることも決して珍しくありません。

 小さな時からデジタルの使い方に慣れている彼らにとって、マーケティングやコミュニケーション手法のIT化はむしろ、ごく当たり前に受け入れられる変化です。

 そういう意味では、日本独自のアナログ、かつ、マスを中核としたコミュニケーション手法に慣れきって、なかなかグローバルのすう勢に舵を切れない、今のマスメディアや総合広告会社を支えてきたわれわれの世代と比べ、グローバルで起こっているIT化の流れに、難なくついて行ける世代です。

 グローバルのマーケティング業界では、今、「Global」「Digital」「Design」を軸に大きな構造変化が起こりつつあります。特にデジタル化は、顧客データの収集・分析・活用などと密接に関連し、マーケティングの手法やプロセスを大きく変えました。

 デジタル化の一番の本質は、カスタマージャーニー(顧客が自社商品を購入するまでのプロセス)が読み取れるようになったことで、顧客に合ったプロモーションの展開が、よりスピーディに実現可能となったことです。

 そして、顧客への的確なプロモーションを、いかに速く実践できるかが重視されるようになった結果、広告・マーケティング業界は、「総合広告会社」「戦略系コンサルティング」「ITコンサルティング」「デジタル専業」の4つのタイプのプレーヤーが、激しくしのぎを削るマーケットに変容しました。

 欧米ではすでに、世界最大の総合広告会社であるWPPグループのライバルが、大手戦略系コンサルティングファームのマッキンゼーやATカーニー、あるいは、アクセンチュアデジタル、デロイトデジタルといったIT系コンサルティング会社となっているのです。

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藤田康人
[インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

インターネットなど双方向メディアの普及に伴い、従来の広告メッセージが届きにくい時代になったと言われます。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

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