1人暮らしの世帯は
セット割引中心で考えるべき

 別の世帯でもシミュレーションしてみよう。30代独身、東京で1人暮らしをしており、電気と都市ガス併用のパターンだ。平日は夜まで仕事で家を空けており、土日の片方は外出しているという生活である。電気は30アンペアで契約、2月の電気代は月5000円だったとする。

 先ほどの世帯とはうって変わって、こちらは電気使用量が少ないケースだ。1人暮らしの場合は、ほとんどの人がこのパターンに当てはまるのではないだろうか。

「このくらいの使用量だと、電気料金そのものの割引はあまり期待できません。であれば、セット割やポイント還元を中心にプランを選んでみると良いでしょう」

 前述の設定でプランをピックアップしてみる。もっとも節約額が大きいのは、東急パワーサプライの「従量電灯B(30A)」であり、年間で4885円の節約(エネチェンジ試算)になる。ただし、そのうち電気代そのもの割引は年間685円のみ。重要なのは、インターネット料金のセット割引が年間4200円に上ることだ。もちろん、現状のインターネット契約から変更する必要がある。

 ちなみに、先ほど挙げた東京ガスの「ずっとも電気1」を契約すれば、最大で年間4244円ほどの節約。電気料金はこれまでより4000円以上割高になるが、ガスやインターネットとのセット割引などで、トータルは“節約”となる。「ENEOSでんき」についても、電気代だけなら割高になるが、「今だけ早割」の2000円割引によって年間1158円の節約になる。

「なお、旅行会社のH.I.Sによるプランでは、使用量にかかわらず一律で5%の電気料金が割引されるものもあります。このケースでも、年間2284円の電気代節約になるんですね。使用量の少ない世帯では、そういったプランを考えてみるのもひとつです」

 電力プラン選びで重要なのは、3つのメリットをトータルした「節約額」で考えること。それらは、電力比較サイトを使って見ていくべきだろう。

 ただし、そういった節約メリット以外に、消費者が判断基準とするものもあるようだ。

「たとえば、発電手段や発電の際に出る二酸化炭素の排出係数など、環境の視点から選ぶこともできます。それらの公表は義務ではありませんが、発表している企業もあるので、それを見てプランを決める人もいると思います」