

モニターの目線だけでなく、キーボードの高さもポイントです。キーボードの位置が低すぎると、身体が前傾してしまうので、おのずと猫背になりがちです。
猫背といえば、前回もお話ししたスマートフォンを使用するときの姿勢も同じ事が言えます。
スマートフォンを見るときの背中を丸めた姿勢は、今や当たり前になってしまいました。手のひらサイズの画面とはいえ、顔の前に持ってくることはなかなかできませんので、どうしても目線が下がり、体が縮こまってしまうのは当然とも言えるでしょう。
それは、スマートフォンが悪の根源というより、ゲームなどに熱中して、長時間同じ姿勢が続くことのほうに問題があります。パソコンも同じです。
では、長時間のパソコンやスマートフォンの操作で肩こりを感じてしまったら、どうしたらよいのでしょうか。まずは、肩甲骨が固まらないように動かしましょう。運動とまではいかなくても、定期的にストレッチをしてみるだけでも症状が緩和しますよ。
仕事中に肩こりを感じたら、気軽に座ったままでもできる、簡単なストレッチを3つご紹介します。
基本はそれぞれ1回5秒程度を3セット。回数や強度は、身体の固さの違いがあるので、効き具合をみて調整してください。また、痛みを感じたらストップです。無理のない範囲で行いましょう。
(1) 肩タッチ
片腕を上げ、ひじを背中側に曲げます。その指先で、上げた腕とは反対側の肩を触ります。深く曲げられる人は、肩に手をのせてみましょう。
(2) 肩甲骨タッチ
腕を下ろした状態で片方のひじを曲げ、背中側に下から手を回します。指先は、その腕とは反対側の肩甲骨を触ります。強度を下げるには、腕を下げて肩甲骨より下を触るようにしましょう。
(3) 肩グルグル回し
肩に手をつけて(右手は右肩、左手は左肩)、しっかり固定して肘を大きく回します。両腕でも片腕ずつでも構いません。前方向と逆方向に、腕だけでなくきちんと肩が回るように回しましょう。力まずに、肩甲骨がスライドしたり、浮かせたりするイメージで行うと、より効果的です。力まずに、肩甲骨をスライドさせたり、浮かせたりするイメージで行いましょう