たとえば、「iPhoneユーザー」に対し「スマホ」を訴求しても、日頃スマホを使っているので無意味だ
 また、「ガラケーユーザー(スマホ未保有者)」に対して、iPhoneの「新機能」を訴求しても、何のことかわからない。彼らは、スマホ自体持ったことがないのだから。

 ターゲットが違えば、提供すべき価値は大きく変わるのだ。

 売れるコピーライティングは、まさに氷山の一角そのもの。
 目に見えるコピーライティングスキルは一部分だけだが、その裏の目に見えない大部分が、顧客を想定したマーケティングスキル(ターゲット×提供価値)に支えられている。

 世に多くのコピーライティングの書籍が出ているが、その多くがコピーの表現方法(語感や語法)をなでるだけに留まっている。

 それらを否定するつもりはないが、売れるコピーのためには、それだけでは不十分である。もし、「提供すべき価値」の「ターゲット」がズレていれば、どんなに語感や語法を工夫しても刺さらない

 刺さるコピーにするために、何を言うか(What)、つまり「ターゲット×提供価値」をまず考えよう。