「どう言うか」より、
「何を言うか」が重要な理由
コピーを書く前に、訴求するターゲット(顧客)に対し、商品やサービスのどんな価値を提供するか。これがコピーを書く前に考える戦略である。
名著中の名著、『ザ・コピーライティング』でも同様のことを言っている。
「どう言うかより、何を言うか」のほうが重要なのだ。それぞれの意味は、こうだ。
どう言うか=コピーライティング
何を言うか=戦略
では、なぜ「どう言うかより、何を言うか」のほうが重要なのか?
なぜなら、そうしなければ、売れなくなるからだ。
老若男女それぞれ、価値観に大きな違いがある。ここを見極めておかないと、その後、どんないいコピーを書いても刺さらないコピーになってしまうのだ。
たとえば、スマートフォンiPhoneの新機種が登場したとしよう。
その新型iPhoneが売れるコピー、つまり、買ってもらうにはどんなコピーを書けばいいだろうか?
おっと、ここでいきなり書いてはいけない。まず考える。売れるコピーライティング(どう言うか)にするには、事前にその戦略(何を言うか)が先だ。
価値を受け取る相手(ターゲット)が変われば、伝えるべきこと(提供価値)はおのずと異なってくる。
この場合、価値を受け取るターゲットは、大きく考えて3タイプいるだろう。「iPhoneユーザー」「アンドロイドユーザー」「ガラケーユーザー(スマホ未保有者)」の3タイプである。
それぞれ「ターゲット×提供価値」を考えてみよう。
同じiPhoneでも、ターゲットが異なれば、「新機能」訴求、「優位性」訴求、「スマホ」訴求と提供すべき価値が異なってくる。
それぞれのターゲットの興味や関心、悩み、欲している情報が異なるからだ。
これを間違えてはいけない。