目の丈夫な子に育てる方法

 二足歩行ができるのは、赤ちゃんの基本的な「視覚」が発達してきた証拠です。
 発達につれ、お母さんやお父さんの顔だけでなく、遠くのものも見えるようになってきます。

 目玉も動くものについていき、認知能力もかなりついてきます。

 前進して、目的のところまで歩み寄れたりします。
 このころの子どもには、たくさんの興味の対象があります。
 あちこちに気移りしてあきっぽいように見えますが、まったく心配ありません。

 ただし、お子さんが1つのところを見つめているときは、その興味を寸断しないようにしましょう。お母さんは、お子さんの目のこと(焦点距離、姿勢)だけを考えて注意してください。
 大人になってから、目の丈夫な視力の強い人になってほしいからです。

 これからは、視覚を通しての情報収集がますます多くなる時代になります。
 いい目で物事をよく見て、正しく判断し、早く知恵がつく子どもになってほしいと願いながら働きかけをしましょう。
 子どもは、1つの働きかけにも、同時にいろいろな感覚を通して脳を開発していきます。

 また、お母さんの誘導の仕方も、親だからこそできることがあります。
 たとえば、親がメガネをかけていると、その不便さはよくわかりますね。
 遺伝だからとは片づけられません。生涯にわたる不便さをとり除くうえで、親の働きかけは重要です。

 自分の目がよく見えると自負しているなら、その目の働きを刷り込む方法を工夫して、遊びの中にとり込んでください。

 次回から紹介するトレーニングに肉づけして、より成果が挙がるものをお子さんにさせてください。
 そうすると、親だからこそできる独創性がお子さんにプラスされていきます。

久保田カヨ子(Kayoko Kubota)
1932年、大阪生まれ。
脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。累計36万部突破のシリーズ『0歳からみるみる賢くなる55の心得』『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』などベスト&ロングセラー多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。
【脳研工房HP】
http://www.umanma.co.jp/

 

久保田 競(Kisou Kubota)
京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。
朝4時半起きで仕事をする「朝活」を50年以上実践。ジョギングは30年以上、毎日続けている。著書に、『新版 赤ちゃんの脳を育む本』『2~3才からの脳を育む本』『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『天才脳をきたえる3・4・5歳教育』(以上、大和書房)、『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法』(ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。