15分プレーしたら外一周ルール
(Kisou Kubota)1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。
私の息子が幼児のころには、「15分プレーしたら外一周」「30分プレーしたら外遊び30分ルール」を設け、画面から一度離れさせ、目の保養をさせました。
現在、わが家で一番ぜいたくなのは、最も大きなテレビでゲームができることです。
また、パソコンのディスプレーも、可能な限り大きなものにしてあります。
パソコンを使った後は、子どもの目の疲れをしっかりとるようにしてください。
その場合、ディスプレーと向き合う時間に比例して、休む時間を多くとりましょう。
視覚刺激は、知能の発達を促すために必要なものですが、幼児期の集中力は体力と比例するので、体力づくりも大切です。
私が今も視覚刺激の多いゲームを楽しめるのは、子どものころから自然のものを見て培われた感性があり、眼力を強化させるための努力をしてきたからです。
孫の世代は生まれた直後から、パソコンなどの強い光の刺激に日々さらされています。好むと好まざるとにかかわらず、目からの情報を受け入れ、それを活用しながら生きなくてはなりません。
それらをうまく処理できてこそ、広がる世界があります。