当たり前ですね。では、なぜ次の設定になると途端に悩ましい問題になってしまうのか。

・10%OFFで購入できるA店
・10%ポイント還元してくれるB店

 答えはひとつ。比較する土俵が異なるからです。つまり、異なる土俵に乗っているものを比較し評価したければ、何らかの手法で同じ土俵に乗せなければならないということです。

実質割引率を計算し、同じ土俵に乗せる

 具体的には、次のように考えることにしましょう。
 A店の割引率はそのままに、B店のポイント還元を実質的な割引率に換算します。たとえば、購入するモノの定価が100円だとします。

<A店>
1(払った価値÷得た価値)=1−(90÷100)=1−0.90=0.10
つまり、10%OFF

<B店>
1(払った価値÷得た価値)=1−(100÷110)≒1−0.91=0.09
つまり、実質は9%OFFと同じサービスであると評価することができる

 B店の場合は払った価値はもちろん100円ですが、得た価値は100円のモノと10円分のポイントです。したがって、100+10=110円の価値を得たと考えるのです。

 この論法で比較するならば、両者を割引率という同じ土俵の上で比較できますから、A店のほうが消費者にとってメリットの大きいオファーをしていると評価することができます。