具体的な例をひとつ挙げましょう。

============================================
<例>
 テレビ番組の企画で、20代から30代までの独身女性100人に街頭インタビューを行ないました。

 「これまで、
何人の男性と交際したことがありますか?」

 結果を集計したところ、平均4.5人という結果になりました。
 この結果から、実態はだいたい4人か、5人であると考えて問題ないでしょうか。

=============================================

 このように、世の中には「余計なお世話」なリサーチがたくさん存在しますが、あなたはこの結論についてどう思われるでしょうか。

 数字に強い人は、この数字だけでは4人か、5人と答えた人が多いとは結論づけません。なぜなら、この4.5人はあくまで平均値であって、バラツキまでは把握できないからです。

 たとえば恋に臆病な0人や1人がとても多く、一方で10人、15人と答えたモテる女子(?)もいた結果での、平均4.5人である可能性も否定できません。

 しかし、ここでお伝えしたいことは「平均値を正しく読み解きましょう」ではありません。本題は、ここからです。

その数字は、誰が生み出したものか!?

 筆者が、今回どうしてもあなたに伝えたいことは……、

 「人は感情の生き物である」ということです。

 何を当たり前のことを……と思われたでしょうか。でも、私たちは数字を読む際、つい、この当たり前のことを忘れてしまいがちです。