これは年代・性別に関係なくでてきている傾向ですが、特に女性や若年層、そして一流経営者の間で、目に見えないものを大切にする欲求がではじめています。

 ある程度のモノとコトに満たされた私たちが欲しいのは、「磨かれた自分・ステップアップした自分」です。同時に、「これまで体験したことがないドキドキ・ワクワク」や「達成感・充実感」などを求める欲求もかなり強く求められています。

「技術を高めたい」、例えば「料理の腕前をあげたい」とか、「もっと美しくなりたい」という欲求は確かにあるでしょう。しかし、多くの人は決して「技術」を身につけたいのではないと私は思っています。

 それ以上に、「内面磨きを頑張って素敵な自分、憧れの自分を手に入れたい」と思っている人が多いのです。「なんだか私って素敵かも」「なんか俺って頑張ってる」。そんな自分になるための経験や体験に時間とお金を使いたいのです。特に最近、こんな気持ちを持ち始めた人がますます増えているように私は感じています。

 物質的な欲求、利便性など、単なるモノやサービスを求める時代から、素敵な自分を求める時代に世の中は明らかに変化しました。これこそがこれからの時代に欠かせないマーケティング、「なりたい自分を求める欲求に対応するマーケティング」だと私は思います。素敵な自分づくりをサポートする商品やサービスこそが、お客様の求めるものなのです。

「目に見えるもの」から「見えないもの」
「効率」から「非効率」の時代へ

 これまではどちらかと言うと、モノやサービスでも「目に見えるもの」ばかりに注目が集まり、私達はそれらにお金と時間を使ってきたように思います。

 しかし、これからの世の中では、「目に見えないもの」「形に表しにくいもの」「手がかかるもの」「効率的とは言いにくいもの」が大事な世の中になっていくように私は考えています。

 これは言葉を換えると、効率から非効率の時代へと変化していくということです。単に効率だけを求めて、利便性だけを追求していく時代から、もっと大切なことが世の中にあることに人々が気づき始めたのです。

 それは、気やエネルギーであったり、パワーであったり、情熱や感謝、心遣い、気遣い、優しさなどです。いずれも手間がかかりムダが多いようにも思われます。同時に大量消費社会ではあまり大事にされてこなかったものかもしれません。

 しかし、これからの人口減少・高齢化社会の日本。成熟した社会においては、こうした「目に見えない、非効率なもの」を求めるように変化せざるを得ないのです。

 私共では2005年から「情熱経営フェスタ」というイベントを開催しています。これまでのご参加者数は8000名を超え、2010年の今年も11月2日(火)に開催(東京・九段会館)いたします。