実際に創業計画書を取り寄せてみよう

 シンプルな書式であるがゆえに「自分のプランはこんな簡単な書式では説明しきれない」と思う起業家もいます。その場合は、別の資料を添付すればいいのですが、基本的にはこの創業計画書の書式にうまく盛り込むことがスムーズな融資決定につながるのです。

 創業計画書の書式は、日本政策金融公庫の支店に行くともらえます。また、支店に行かなくても、日本政策金融公庫のウェブサイトにアクセスすると、ExcelファイルとPDFファイルでダウンロードできます。

 Excelファイルは、そのままパソコン上で文字を入力することが可能です。手書きのほうがいいという方は、PDFファイルをダウンロードしてA3横で印刷して記入すればいいのです。

 細かいことですが、A3が印刷できるプリンターがなければ、A4横で印刷してコンビニなどでA3に拡大コピーすることをお勧めします。A4で提出することもできますが、文字が小さくて融資担当者やその上司が読みにくいからです。

 Excelファイルに入力した場合でも、電子データで提出するのではなく、紙に印刷しなければなりません。印刷する際はA3横のサイズにして、文字がしっかり読めるかどうか確認することが大切です。

 Excelだと、入力画面では文字が見えても、印刷するとずれたり文字が消えたりすることがあるので注意が必要です。

 Excelと手書きのどちらがいいかに関しては、どちらでも好きなほうでいいと思います。

 Excelのほうは、訂正や書き直しがやりやすいというメリットがあります。ただし、入力できる箇所が決まっており、セルの高さや幅も調整できないので、記入できる文字数は少なめです。フォントのサイズを小さくすれば多めの文字が入力できますが、それにも限度があります。

 手書きだと、細かい文字が書きやすいのと、味がある印象になるのがメリットといえるでしょう。裏技としては、Excelファイルに入力したものを印刷して、空白に手書き文字を加えるという方法もあります。