山内 松山恵美さんは、アメリカの短大へ行かれたきっかけは何だったのでしょうか?

松山 幼稚舎から大学までエスカレーターで進める学校に通っていたので、いつか外の世界に出たい!と思っていたんです。留学が多い世代でしたので、大学からの海外留学は当たり前でした。そんな環境からなのか、高校卒業後に留学をしたいと伝えたときは、私の親もすぐ賛成してくれました。

当時、「ビバリーヒルズ青春白書」という海外ドラマにハマっていて、私もBMWに乗って大学生活を謳歌したいな、と。そんな憧れから、留学先はロサンゼルスに決定。高校を卒業し、ロスの高級住宅街にある2年制の私立短大であるメリーマウントカレッジ校(Marymount College)へ進学しました。

山内 実は、留学の動機として、海外ドラマに憧れてというケースは多いんですよ。お子さんを留学させたいなら、まず海外のドラマを見せて、その気にさせるというのも手かもしれませんね(笑)

梅田 向こうではBMWに乗ったんですか?

松山 BMWではなくベンツでした(笑)。2年間ロスの生活を満喫して、それで大学に編入しようと思ったんですが、ニューヨークへの憧れもあったので、今度はニューヨークの聖フランシスカレッジという中堅の私立大学へ編入しました。

青砥 西海岸から東海岸…だいぶ違ったんじゃないですか?

松山 ニューヨークはロスに比べるとホントに寒かったです。-20℃とかですから。でも、美術館や博物館も含めて、アートも充実してるし、オペラもすごく安い値段で見られるんですよ。

梅田 そうそう、学生チケットだと5ドル前後で見られたりしますよね。

山内 それで大学では何を?

松山 心理学と女性学のダブル専攻(ダブルメジャー)を取ったんですけど、もっと専門的な勉強がしたくなって、その分野で有名なコロンビア大学の大学院へ留学することにしました。なので、大学で上位の成績をキープするのが大変でした。大学院では、貧困とか福祉などの問題を解決するソーシャルビジネスを専攻し、サブでビジネスを専攻しました。

青砥 それは攻めましたねー!大学と大学院で両方ともダブルメジャーって!

山内 ダブルメジャーだと卒業に必要な単位数も倍近くなりますからね。勉強はかなり大変だったのではないでしょうか?

松山 そうですね。高校までの私とはまったく違いました(笑)。ニューヨークでは勉強ばかりしていたと思います。でも、それも苦ではなかったんですよ。向こうって図書館が24時間空いていたり、自主的なスタディグループを作ったりして、みんなで勉強するじゃないですか。勉強する環境が整ってるんですよね。夕食後に図書館に行って夜中まで勉強するとか普通でしたから。

青砥、梅田 そうそう、そこが日本の大学と全然違うところですよね!

山内 では次回は、学生生活について詳しくうかがいたいと思います。

つづく

山内勇樹(やまうち・ゆうき)
株式会社Sapiens Sapiens代表取締役。留学コンサルタント
1980年長崎生まれ、広島育ち。高校時代は体育高校で偏差値39だったが、高校卒業後アメリカ・カリフォルニア州に渡米。公立短大であるLong Beach City Collegeへ入学後、編入でUCLAに入学、卒業。脳神経科(Neuroscience Major)専攻。
2006年より、日本にて、留学サポート・英語指導に関するサービスを提供。短大留学後、500人以上(うち半数は進学校ではない高校生)をトップ大学に入学させる手法は、グローバルを標ぼうする私立、公立高校からも注目、続々とセミナーを依頼されており、今、もっとも注目すべき留学コンサルタントである。英語力はTOEIC990点満点、TOEIC SW 400点満点で、総合満点=日本で1位レベル。著書に『Storyで覚える! TOEICテスト エッセンシャル英単語』(かんき出版)がある。