スマートエイジングライフ
自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸
【第1回】 2016年7月29日
小林弘幸 [順天堂大学医学部教授、日本体育協会公認スポーツドクター]
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夏バテを招く自律神経の乱れには「音楽」が効く

 大事なのは、この2つの神経のバランスです。通常、交感神経は日中に活発になり、副交感神経は夕方から夜にかけて活動的にはたらきます。しかし、一方でも乱れていると心や体に様々なトラブルが引きおこされます。

 たとえば、交感神経が過度に緊張してしまうと、頭痛を起こしたり気分が悪くなったりするなど、身体に不調をきたします。その状態が長引けば長引くほど、自律神経が正常な状態を保つのが難しくなり、交感神経と副交感神経が正しく作動しづらくなります。すると、それが悪循環となり、病気にかかりやすくなってしまったり、イライラや不安が常に続き心のストレスをずっと抱えてしまったりします。

 夏は特に自律神経が乱れやすい季節になります。その理由の一つが、「脱水症状」。茹だるような暑さの中と、空調の効いた室内エアコンの効いた室内とを行き来することで、身体に必要な水分を与えられないと、体調を崩してしまい、自律神経がうまく機能しなくなります。

 また、暑さによって良質な眠りを取れずに「不眠症状」となることがストレスとなって、自律神経が乱れることもあります。自律神経がうまく機能しないことにより、胃や腸の働きが弱ってしまい、「暑さで食欲不振」という、いわゆる夏バテの症状が起きるのです。

夏バテ解消には「音楽」がオススメ
どんなテンポ、音域だと効果的?

 夏バテの症状を改善するには、もちろん十分に水分補給することや、とくに快適な睡眠を採ることが大事です。快適な睡眠をとるためには、「リラックスした環境を作る」「首もとを温めて緊張緩める」「深くゆっくりと呼吸をする」「腸内環境を改善する」という4つのポイントが重要になります。

小林弘幸
[順天堂大学医学部教授]

順天堂大学医学部教授
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務後、順天堂大学小児外科講師・助教授を経て現職。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンスの向上の指導などに携わる。また、順天堂大学病院に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”としても知られる。日常生活を少し変えるだけで、大きく健康効果が出る方法を、メディアを通じて発信し続け、『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム刊)『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎刊)など、ベストセラー著書も多数。


自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸

重要な会議、締め切りの迫った資料、複雑な人間関係……。ビジネスパーソンは過度なストレスにさらされつつ、成果を出し続けなければいけません。では、ストレスフルな状況下で成果を出せる人、出せない人の違いは何なのでしょうか?

自律神経の第一人者として数々の著作があり、トップアスリートや著名人の健康指導に携わる、順天堂大学医学部・小林弘幸教授が、ストレスに振り回されずにハイパフォーマンスを維持する方法を解説します。

「自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸」

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