いろいろな人と仲良くなって
テストの「過去問題」を収集

座談会第2回<br />英語が苦手でも、好成績を取って<br />世界のトップ大学に編入する方法<br />梅田琢也(うめだ・たくや)
株式会社スペイシー CFO
両親の転勤などで幼少期にマレーシア、シンガポールに住む。その後、法政大学に入るが中退、留学し、ニューヨーク市立大学バルーク校にて金融などを学ぶ。ニューヨークにて投資銀行に勤務後、金融危機で帰国。国内事業会社の財務部門を経て、(株)スペイシーにCFO(財務・経営企画担当)として参画。今、注目のシェアリングエコノミ―、主に首都圏で空きスペースを活用した会議室運営の情報提供、決済などを行うサイトを運営、業界に革新的な視点を持ち込んでいる。柔術青帯。

山内 梅田さんは日本の大学を途中でやめて、ニューヨークの市立短大、そしてニューヨーク市立大学バルーク校に入ったそうですが、そこでいい成績を取るコツなどありましたか?

梅田 僕が通っていた大学は留学生が多かったので、ネイティブではないもの同士が助け合う文化があって、特に中国人やインド人の女の子は、ちゃんと勉強してノートも上手にとっていたので、仲良くなってそのノートを借りたりしていました
なんとなく人種で得意、不得意があったような気がします。僕は専攻がファイナンスだったので、金融系はユダヤ系の友人に聞くとか、哲学とか歴史などはアングロサクソン系とか、いろいろな人と友達になりました。

山内 英語はどうでしたか?

梅田 友達が増えていったら、英語もだんだん聞き取れるようになって。ある晩、みんなでテレビを見ながらお酒を飲んでいたら「あれ、オレ、今、英語を自然にしゃべってる!」って思いました(笑)。

山内 高校〜大学で留学すると、早い人は1〜2ヵ月、遅くても最初の1年で、だいたい問題がないくらいの英語のレベルを習得できると思います。だからこそ、最初の1年は、英語が苦手でも好成績が取れる授業を選択するのが大事なんですよね。

梅田 あと授業の過去問題を入手できるかが重要でした。それがあれば、覚える範囲をある程度絞ることができるのでラクなんですよ。

でも、これは後で気づいたことですが、アメリカのテスト、特に短大の授業は、教科書に忠実ということ!過去問がない場合でも教科書を5、6回読み込んで覚えていけば、いい点は取れるんです。

飲食店サイトの「食べログ」のように
先生の評価がネットで見られる!

山内 あと、好成績を維持するためには先生選びも大切ですよね。同じ「〇〇学」という授業でも、先生によってAが取りやすいとかありますから。

梅田 そうですね。先生選びで欠かせなかったのがネットの評価サイトです。向こうでは、生徒が先生を評価する「RATE MY PROFESSORS」というレビューサイトがあって、そこの情報を参考に履修していました。イメージ的には食べログの先生版みたいな感じです。

青砥  そうそう、僕も活用しました!

梅田 学校には、テストで評価する先生、出席に重きをおく先生、レポートを重視する先生などさまざまなタイプの先生がいます。このサイトには先生のタイプや厳しさも載っているので、必修科目だけど興味がない授業はラクな先生に、逆に自分が勉強したいテーマなら、厳しさにこだわらずに評判の良い先生を選んでいました。

人に頼ったり、情報収集をちゃんとすれば、英語力が足りなくても、乗り切ることができます。何ごとも一人ですべてやろうとしない。そうすれば、それなりの成績が取れると思いますよ。僕自身、勉強漬けになった記憶はありませんので(笑)。

山内 それは、心強いアドバイスですね!