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PS3の反転攻勢が始まる!?
4年越しの年末商戦に賭けるソニー

石島照代 [ジャーナリスト]
【第6回】 2010年10月22日
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PS3ビジネス、ととのいました<その3>
欧米市場で好発進の「プレイステーションムーブ」、
PS3ならではの体感ゲームを提案

 ここまでは、「トルネ」などゲーム機以外の機能について触れてきたが、やはりPS3はゲーム機でもある。ここからは、PS3ならではの「遊び」について、触れてみたい。

 ソニーはきのう21日、体感型ゲームシステム「プレイステーションムーブ」(以下ムーブ)を発売した。欧州では9月15日に、北米では9月19日に発売されているが、好調な滑り出しとなっている。

体感型ゲームシステム「プレイステーションムーブ」に興じるソニー・コンピューターエンタテインメントJAPANスタジオ制作部エグゼグティブプロデューサーの池尻大作氏。

 先ほど、トルネの魅力を熱く語ってくれた池尻氏は、日本国内向けムーブ用ソフト制作統括も担当している。その池尻氏は、ムーブについて次のように語る。

 「弊社は、2003年に欧米で体感型ゲームが楽しめる、カメラコントローラ『EyeToy(アイトーイ)』を発売し、大変な人気となりました。そこで、PS3ならではの体感ゲームの面白さを提供したいということで開発されたのが、ムーブです」。

カメラコントローラ「EyeToy(アイトーイ)」。

 ムーブは、このEyeToyの後継機となるPS3専用マイク付きUSBカメラ「PlayStation Eye(プレイステーション アイ)」と、PS3用コントローラ「DUALSHOCK3(デュアルショック3)」の開発の延長線上でできたモーションコントローラとを、セットで使用するゲームシステム。上下左右の動きだけでなく、手首の角度などの細かい動きにも反応するので、スポーツのような素早い動きから、筆を使って絵を描くような繊細な動きまで再現できるのが特徴だ。

 池尻氏は、ムーブのプロジェクトチームを社内で作ると決まったとき、自ら統括責任者に立候補したという。

 「高性能さがウリのPS3は、実写のような精緻な絵作りや自由度が高く遊び応えのある重厚なゲーム制作が可能です。私はライトな感じのアイデアを基にした気軽に遊べるゲームで、PS3の高い能力を活かしてみたかった。ですので、ムーブの企画を知らされた時、やりたいことができる、と思ったのです」

5980円とおトクな「プレイステーション ムーブ スターターパック」。

 「私は、直感的操作が魅力のモーションコントローラは、実物の見立てが一番素直な使い方ではないかと考えています。たとえば、ペンに見立てた『ビートスケッチ』。テレビをキャンバスにし、カメラで自分の姿を写しながらお絵かきが出来るゲームです。 線を描くとあわせて音が鳴ったり、絵を描いているシーンを録画したりとプレイステーションならではの新しさと楽しみを実現できたと思います。なお、このソフトは、5980円とオトクなセット『プレイステーション ムーブ スターターパック』に同梱されていますので、すぐ遊べます」。

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石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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