おすすめは、吐くことを意識した「ワンツー呼吸法」という、深い呼吸の仕方。その名の通り、息を吸った時間の倍の時間をかけてゆっくり息を吐く呼吸法です。日常生活の中でも、人と話をするときや、一人で歩いているときにも、「ゆっくり」を意識することで副交感神経を高める効果が期待できます。

 また、寝る前に翌日のスケジュールを確認することを習慣づけることも推奨します。就寝前に翌日の動きを整理することで、明日は何時に起きて、まず何から始めたらいいかを確認しましょう。そのようにすれば、安心してぐっすり眠ることができるし、翌朝も余裕をもって行動できるため、自然と気持ちがリラックスし、副交感神経のレベルも上がってくるのです。

 反対に、自律神経バランスを良好に保つ上で、突発的な予定変更や急激な行動の変化というのは、最も良くないこと。ギリギリの行動で時間に追われてイライラしてしまうと、副交感神経の働きは鈍くなってしまいます。したがって、日常生活では常にゆとりをもって行動することが、自律神経バランスを良好に保つために重要になります。

 朝の時間を有効に活用することもおすすめです。自律神経には、1日の中で変動するリズムがあります。活動的になる日中は、交感神経が大きく働きますが、 一方で夜は副交感神経が優位になり、心身がリラックスした状態に切り替わっていきます。このリズムを踏まえ、時間帯によって行う業務を変えていくと、さらに仕事の効率化がはかれます。朝は、頭を使う仕事に適している「クリエイティブ」な時間帯です。企画立案や資料の制作など、発想や深い洞察力が必要は午前中に行うのがおすすめです。

 逆に夕方3三時以降は、あまり頭を使う必要のない単純作業を行うようにしましょう。気持ちがリラックスしている状態では、思考を繰り返すために必要なモチベーションを保つのが難しいのです。 そのため、書類整理や入力作業などの業務は午後に処理するのが良いでしょう。

 自律神経の特徴の一つとして、当人の状態が周囲の人たちに伝染することが挙げられます。

 自律神経を高いレベルでキープし、最高のパフォーマンスを行うことができれば、あなたのチームも、オリンピック日本代表も、きっと素晴らしい結果を残すことが可能になることでしょう。