レクサスが「和風」へとブランドシフトをする理由オフロードコースでの「LX」 Photo by Kenji Momota

レクサス雪上試乗会
今年は士別試験場で開催

レクサスが「和風」へとブランドシフトをする理由朱鞠内湖に到着。氷のはった湖上では、ワカサギ釣りのテントが目立つ Photo by Kenji Momota

 北海道の旭川空港から北へクルマで約1時間半。今年のレクサス雪上試乗会は、トヨタの士別試験場で開催された。

 昨年はレクサス初の試みとして雪上試乗会を帯広郊外の十勝サーキットで実施しており、今回が2回目となる。今回の参加者はメディアに限定された。

 気温はマイナス8度。1周1.6キロメートルの圧雪路は、アップダウンがある雪上サーキット。トヨタやレクサスの開発が行われる本拠地であるため、場内は撮影禁止だ。

 用意されたのは、エンジン排気量5リッター、最大出力477馬力の「RCF」と「GSF」。

レクサスが「和風」へとブランドシフトをする理由30度の傾きで、ひとつの後輪が浮いた状態でもなんなく走り切るレクサスが「和風」へとブランドシフトをする理由斜度30度の「LX」の車内風景 Photo by Kenji Momota

 トルク・ベクタリング・ディファレンシャル(TVD)により、スタンダード、スラローム、サーキットと運動特性、さらに雪道での発進や加速を制御するスノーモードの効き具合を体感した。

 また、昨年の十勝サーキットでも存分に乗ったSUVの「NX」と「RX」についても、雪上での取り回しやすさを再確認できた。

 次に、特設のオフロードコースで最上級SUV「LX」に乗った。トヨタ「ランドクルーザー」のレクサス版である「LX」。アクセルとブレーキから足を離した状態で、ジェットコースターで下るほどの急勾配の坂や、横に30度の斜面などで、自律して走行する「クロールコントロール」の威力を再確認。また、どう考えても何度も切り返さないと曲がれないような狭い道でのUターンも、コーナーに対して内側のタイヤをロックするターンアシスト機能とクロールコントロールを併用すると「気味が悪いほど」その場で小回りする。

 その後、一般道路で「NX」を走らせた。士別市郊外の朱鞠内湖まで片道20キロメートル。アスファルト、雪、そして氷がまだらになった路面でも、助手席の人との会話をゆっくり楽しむ余裕があった。