「もうマンションを買ってもいいかな。でも損はしたくないし、ローンも怖い」。
そんなあなたが買うべきは、「60m²前後」×「駅徒歩7分以内」×「2001年以降完成」のマンションしかありません。

本連載の書き手は、「不動産ひと筋30年! 12000人と面談し、成約件数は6000件以上」という圧倒的なキャリアを持つ後藤一仁氏。不動産仲介会社の“現役”社長です。「不動産を通じて、1人でも多くの人に幸せになってほしい」という願いが込められた『マンションを買うなら60m²にしなさい』の著者でもあります。「損をしない、戦略的なマンション選び」を語ってもらいます。

センスがない不動産会社の「販売図面」とは?

ダメな販売図面とは?

 ホームページやスーモ、ライフルホームズなどのポータルサイトの物件紹介ページを見て、写真撮影や、キャッチコピーのセンスなどを確認しましょう。センスがなく、コピーが下手だと決まりにくくなり、こちらが細かく指示する必要が出てきます。

 例えば、雨などの暗い日に撮影した外観写真を使っていたり、写真の中に電線などが必要以上に入っていたりしたら、センスがよいとは思えません。

 写真は、雨の日や薄暗い日ではなく、晴れた青空の日に撮影すべきです。撮影日が暗い日だったら、後日晴れた日に撮影し直して写真を入れ替えるような仲介会社を選びましょう。

 チェックポイントは他にもあります。暗い居室や不要なものを写し込んだ写真、水平でない写真も印象が悪いです。時々、「こんな販売図面で決まるのか?」と思ってしまう図面がありますが、案の定、何ヵ月も決まっていませんでした。

 専任媒介を獲得するために、会社としていろいろなサービスをしていて魅力を感じても、それはあくまでも付帯サービスにすぎません。

「販売図面」が古臭く、白黒のセンスのないものであったり、暗い印象を与えるものだと売れるものも売れません。

「いい販売図面」とは?

 ではこれより、私の考える「いい販売図面」の特徴をお伝えします。

・その物件の最大の魅力がキャッチコピーでうまく表現されている

・カラーで全体的にセンスよくまとめられており、強調すべきポイントがわかりやすい

・アピールポイントが箇条書きでわかりやすく記載されている。文章でダラダラ書かれているものはNG