「mmhmm」とはリモート会議でもダイナミックに楽しくプレゼンできるツール「mmhmm」とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

コロナ禍によって、長い人ではすでに1年以上も在宅勤務やオンラインワークが続いており、Zoomなどを使ったリモート会議やウェビナーにも慣れてきた頃ではないだろうか?その一方で、悪くいえば、画面内の「2次元的な情報提示」や、画面共有による「代わり映えのしない資料の表示」に飽きている人もいるかもしれない。通信大手のエリクソンの調査によると、2030年までにホワイトカラー業務の約6割がリモートワークに移行し、企業の意思決定者の44%が「物理的なオフィスはなくなる」と考えているという。そうであれば、リモート会議もウェビナーも、もっとダイナミックで楽しいものにすべきである。1台のコンピュータを映像スタジオに変身させる「mmhmm」(ンーフー)は、既存のサービスと組み合わせて、そのようなライブ感あふれるプレゼンを実現してくれるツールだ。(テクノロジーライター 大谷和利)

画面共有による資料提示は古い?
ダイナミックに楽しくプレゼンする

 一般にリモート会議は、発言者にとっては、参加者とのコミュニケーションを取りやすい半面、全体の雰囲気がつかみづらいといわれている。

 参加者にとっては、画面共有によって提示される資料がどうしても画一的に見えてしまい、長時間の視聴は難しい面がある。

「mmhmm」(ンーフー)は、英語圏において肯定的なあいづちをする時に発する言葉だが、この言葉をそのまま製品名として採用した「mmhmm」は、あたかもプロジェクタースクリーンの前に立って、実際のプレゼンテーションを行っているかのような見せ方ができるツールである。

 その上で、デジタルならではのさまざまな機能が用意され、資料をより効果的に、かつ聴衆を飽きさせずに提示することができるように工夫されている。

mmhmm_トップイメージmmhmmでは、リアルな会議やセミナーのように、資料画面と同じ空間でプレゼンターがプレゼンを行うことができる

 mmhmmは、2020年の初夏ごろから一部で話題を呼び、招待制のベータテストを経て、昨秋にmacOS版をリリースした。数カ月遅れで先ごろWindows版も正式リリースされたので、今後はより多くのユーザーが、その恩恵を受けられるようになる。

 これまでmmhmmを知らなかった、あるいは知っていても使ったことがなかった人にとっても、ニューノーマル時代のリモートプレゼン手法を身につける良い機会が訪れたといえるだろう。

 具体的な特徴を見ていこう。