ネットフリックスの潜在成長力を「掛け算」で洞察、有料会員2億人からの伸びしろとは?Photo:123RF

 米国ビジネススクール講師である著者が、グローバル人材のための「決算書の読み方」を伝授する本連載。基礎編で学んだ決算書をベースに企業のビジネスモデルを検証していきます。

 今回は前回に引き続き、動画配信サービスを運営する米ネットフリックス(Netflix)を取り上げたいと思います。

 前回の記事では、動画配信サービスで2億人もの有料会員を有するネットフリックスのキャッシュの動きが、まるで「倒産寸前」の企業と同じように見えるカラクリを解説しました。詳細は、前回の記事『ネットフリックスが「倒産寸前」企業のようなキャッシュの動きに見える理由』に譲りますが、このカラクリにはネットフリックスが競合他社と差別化するための「投資戦略」が隠されていました。今回は、さらにネットフリックスの強さの理由を深掘りしたいと思います。

 米IT企業の巨人たちGAFAと肩を並べ「FAANG(ファング)」(フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、アップル、ネットフリックス、グーグル)と呼ばれることもある同社の強みとは何か。そして、2億人もの有料会員を獲得してきたネットフリックスにさらなる成長余力はあるのか。解説していきます。