
第21回
ユッケ集団食中毒事件の責任は誰にあるのか
山下一仁
子ども2人を含む4人が死亡したユッケ食中毒事件は、単なる業務上の過失というより、被害者が病気になっても死亡しても仕方がないという「未必の故…
2011.5.17
自給率39%という危機的状況にある日本の「農」と「食」。農水省元幹部で、WTO交渉の最前線にもあった気鋭の論者が、農業政策のあり方について大胆提言する。
第21回
山下一仁
子ども2人を含む4人が死亡したユッケ食中毒事件は、単なる業務上の過失というより、被害者が病気になっても死亡しても仕方がないという「未必の故…
2011.5.17
第20回
山下一仁
日本で生じる食料危機とは、お金があっても、物流が途絶して食料が手に入らないという事態である。それは今回の震災でも生じたし、最も重大なケース…
2011.4.13
第19回
山下一仁
米韓FTA(自由貿易協定)が合意に達した。貿易自由化の波に取り残されないためにも日本は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加する必要…
2010.12.6
第18回
山下一仁
鳩山政権の誤った農業政策によって、兼業農家が補助金目当てに主業農家に貸していた農地を貸しはがす事態が起きている。このままでは、納税者の負担…
2009.12.14
第17回
山下一仁
既得権益に切り込む鳩山政権の覚悟を問う農政改革。だが、自民-農協-農水省の鉄のトライアングルを崩し、世界に通用する農業を作るには、あまりに…
2009.9.18
第16回
山下一仁
汚染米問題の再発防止策として今年4月に成立した「米トレーサビリティ法」は、農政をガチガチの統制時代に戻しかねない天下の悪法である。汚染米問…
2009.7.31
第15回
山下一仁
はっきり言って、自民党と民主党の農政に、大きな差異はない。だが、期待を込めて言えば、民主党政権のほうが改革には適していそうだ。その根拠は、…
2009.7.1
第14回
山下一仁
「所有から利用へ」をキャッチフレーズに掲げる農地法改正法案が衆院で可決された。農政当局は「平成の農政改革」と形容しているようだが、筆者には…
2009.5.20
第13回
山下一仁
農政改革の一案として政府内から浮上した減反選択制は、実は民主党案に酷似している。総選挙の年だというのに、与野党間で争点がないのは由々しき事…
2009.3.27
第12回
山下一仁
意外な展開だ。農協と結びついた守旧派の総本山たる自民党から、減反廃止を示唆する農政改革者が現れた。石破農水相その人である。政治生命を賭けて…
2009.1.30
第11回
山下一仁
金融危機に伴う保有有価証券の価格下落で、農林中金に巨額の損失が発生している。農業事業の赤字を金融事業の黒字でカバーする方程式が崩れ去れば、…
2009.1.9
第10回
山下一仁
農山漁村の活性化なくして、地方の再生はない。だが、そのためには十分な所得を得られる雇用の場を創出する必要がある。それは、現在の過疎対策では…
2008.12.12
第9回
山下一仁
麻生首相は解散・総選挙を見送ったが、仮に実施され、民主党が政権を奪取しても、戦後農政の転換は期待薄だ。小沢代表の「関税ゼロ」宣言はいつのま…
2008.11.7
第8回
山下一仁
ギョーザ、乳製品、インゲン…。相次ぐ中国汚染食品の流入が浮き彫りにしたのは検疫体制の不備だけではない。日本はこれを機に、食料安全保障を全面…
2008.10.17
第7回
山下一仁
日本に飛び火した中国メラミン汚染事件は、検査体制の不備だけでなく、中国に依存するわが国の食糧安保の脆弱性を改めて浮き彫りにした。もはや対処…
2008.10.3
第6回
山下一仁
事故米の不正販売問題で、農水省の事務次官が責任転嫁とも取られかねない発言をした。売り手である農水省がまず認識を改めないと、有効な再発防止策…
2008.9.19
第5回
山下一仁
福田辞任で総選挙ともなれば、農協が再び跋扈することは目に見えている。組織票の見返りに彼らが要求するのは減反政策強化による高米価維持。だが、…
2008.9.5
第4回
山下一仁
WTOドーハラウンド年内妥結の芽はまだ残っている。日本は決裂で救われるという甘い期待を捨て、攻めの農政に転じるべきだ。農業開国の第一歩はコ…
2008.8.22
第3回
山下一仁
WTO農業交渉の決裂は不幸中の幸いだった。重要品目に拘泥する日本の交渉姿勢はそもそも間違っていたからだ。コメすらもはや重要品目に入れる必要…
2008.8.1
第2回
山下一仁
食料問題に関する洞爺湖サミットのG8共同声明は実はふたつの点で画期的だった。ひとつは農業の拡大支援、もうひとつはバイオ燃料の生産抑制とも取…
2008.7.18