第36回・最終回
“想定外”のままですんでもらいたい、強毒性新型インフルエンザの憂鬱
柴田 高
2009年は弱毒性新型インフルエンザのパンデミックが発生し、2011年には3.11東日本大震災が発生した。その派生による大津波や原発事故に…
2011.12.27
現在は製薬会社役員である外科医師による医療エッセイ。患者の知らない医師の世界。病院の内側が覗ける、ここだけの話が満載。
第36回・最終回
柴田 高
2009年は弱毒性新型インフルエンザのパンデミックが発生し、2011年には3.11東日本大震災が発生した。その派生による大津波や原発事故に…
2011.12.27
第35回
柴田 高
数ヶ月前、ある証券会社の担当者の方が数名で私の会社を尋ねてこられた。「このたび我が社と監査法人が主催する経営セミナーで、外科医でもあった社…
2011.12.1
第34回
柴田 高
部門間の壁がなくなり、一元化した診療工程により医師の指示も統一されミスやロスが低減した。医療にかかわらず、組織活性のレシピーは業務工程の可…
2011.10.28
第33回
柴田 高
翌日、北京で下痢止め薬、日本市場シェアトップの『正露丸 糖衣A』の新発売セミナーをひかえた私は東京駅から成田エキスプレスに飛び乗り車窓を眺…
2011.9.13
第32回
柴田 高
先日、宮城県のある大学で、産学協同の震災支援センター立ち上げの開所式に私は参加した。式典が終わると同時にサイレンが大学構内で鳴り響く。
2011.8.23
第31回
柴田 高
私の博士論文をご指導いただいたO先生が大阪の病院へ戻ってこられたので、先日、第二外科、酵素化学研究室の同窓会が開かれた。
2011.7.26
第30回
柴田 高
東京・五反田にある会社ビルの一室で、来期の事業計画策定のため、熱い議論を交わしていた。思いのたけを伝えた瞬間、めまいを覚えたかのような今ま…
2011.6.28
第29回
柴田 高
医療界の“大変”といえばルールや方法が変わることでもよく起こる。最近のルール変更といえば新臨床研修医制度である。
2011.5.27
第28回
柴田高
寒波が到来したある休日の早朝、私は鳴り響いた時計の目覚まし音を止めながら家の外に目をやると、薄く屋根に積もった雪が見えた。ベッドから出るた…
2011.4.18
第27回
柴田高
昨年末、私は、NHKドラマ「坂の上の雲」の主人公が生まれ育った愛媛県・松山で学会があり、行く機会を得た。出発当日、ふと便名を表示した掲示板…
2011.4.5
第26回
柴田高
今日の現状では、自宅で寝たきりのお年寄りの医療介護は不可能に近く、お医者様の勧め以外の選択肢は皆無に等しい。
2011.2.17
第25回
柴田 高
先月、私は数年ぶりに学会のワークショップの発表者演壇に立った。いままでは外科学会であったが、今回は感染症学会であった。
2011.1.31
第24回
柴田 高
ペットを飼うこと、会社を経営すること、国を動かすことはいずれも、命を託される医者の感覚に似ていると思う。人の命や人の人生を託される仕事は責…
2010.12.28
第23回
柴田 高
“診断はサイエンス、治療はアート”。この言葉は職場の先輩の先生の受け売りだ。最近、治療がうまくいかなかったことを理由に訴訟で争われることが…
2010.11.16
第22回
柴田 高
外科医が登場するドラマや映画は好んでよく見ていたが、近頃は“現実はこんなもんじゃない”と思うことも多くあった。堤真一主演の映画「孤高のメス…
2010.10.22
第21回
柴田 高
医者は患者を選べないが、患者は医者を選ぶことができる。医療の結果はなかなか予測できるものではないが、医者の“ご縁”で決まることが多い。
2010.9.16
第20回
柴田 高
2010年春、宮崎県で広がった口蹄疫は人には感染しないというものの、日本の畜産業界に大打撃をもたらし、その経済的損失は計りしれない。さまざ…
2010.8.19
第19回
柴田 高
新築前の旧T病院は鉄道沿いにあり、本当に古く、暗い病院であった。ある日、ふと新聞の夕刊を見ると、「私はこんな病院で死にたい。産科のある病院…
2010.7.16
第18回
柴田 高
外科医が一番やられるのが首と腰だが、知り合いの話を聞いて外科医だけでなくパソコンをよく使う経営者の方々も外科医と同じような悩みがあることに…
2010.7.2
第17回
柴田 高
「150年前までの外科は暗黒の時代でした。手術は耐え難い痛みが伴うもの、傷は化膿しなければ治らない。おなかの腹膜を開ければ必ず死ぬ。たかが…
2010.5.25