海外進学へのサポート体制も
――英ラグビー校、ハロウ校のサマースクールにも参加されていますが、最近は海外大学への進学も出てきているのでしょうか。
原口 コロナ禍もあっていまはあまり機能していませんが、教員ができるだけサポートしています。以前の卒業生の中には、アメリカや台湾、オランダのライデン大などに進学しています。
――その生徒の学校での評価(成績)が先方では重視されるようですから、先生方の応援というのが一番大きいと思います。
原口 東京大に合格したものの夏には中退して米アマースト大に進学した生徒は、いろいろな活動に取り組みたいということで、在学中にOBの支援も受けながら体験したことが合格に結び付いたと思います。
――OBということでは、色紙がありましたが、はやぶさプロジェクトにも何かご関係がありますか。
原口 コロナ以前から、卒業生が研究している大学等を訪ねるという企画があり、私も参加しました。JAXA(宇宙航空研究開発機構)で、小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャーをなさっていた津田雄一さん(JAXA宇宙科学研究所教授)が本校卒業生ということもあり、JAXA相模原キャンパスを案内してもらったことがあります。
東京大社会科学研究所の宇野重規教授の研究室も訪問し、希望学の一環で、被災した釜石市の復興に関してお話しをいただきました。「政治学の分野に今どきの高校生が関心を持っているとは思っていなかった。在校生と会話して、こんなに反響があることに驚いた」とおっしゃっていました。
――それはどのような時間に実施するのですか。
原口 土曜日の午後や夏休み、定期試験後の採点日、生徒は休みなのですが、そうした日に実施します。訪問すると、生徒も大変刺激を受けて帰ってきます。
――採点日の休みというのは、私学の特権みたいなものですね。学校によっては結構長く休みますね。
原口 保護者に理解されているか、微妙なところがありますが(笑)、うちは3日間です。1週間くらいの学校もあります。
――短いですね(笑)。