井手ゆきえ
「タトゥー」に健康リスク!?発がん性との関係は?
日本国内でも刺青(タトゥー)をファッションとして捉える若者が増えてきた。推しのシンボルを入れる「推し活タトゥー」も珍しくはない。その一方、タトゥーの健康リスクが注目されている。

「感謝の気持ち」で死亡リスクが低下する!?9月は健康増進普及月間
今月は健康増進普及月間だ。健康的な生活習慣を啓発し、各地でイベントが行われる。生活習慣といえば食事や運動が思い浮かぶが、考え方や気持ちも心身の健康を左右する。

日本人は世界有数の「不眠族」…あなたは本当に夜型人間?
毎年、9月3日の「秋の睡眠の日」を挟む前後1週間は、「秋の睡眠健康週間」だ。日本人は世界有数の「不眠族」で、その背景には労働者の25%が週50時間以上働いている唯一の国という労働環境がある。

「口臭」があると認知症リスクが上昇、東京医科歯科大学の研究より
近年、認知症と「お口の健康」の研究が進んだ。たとえば歯周病があると、アルツハイマー病リスクが2倍近くに上昇する一方、残存歯が多いほど、認知症リスクは低下する。そして「口臭」も認知症リスクになるらしい。

マルチビタミンって本当に効く?米国立衛生研究所が3件の大規模調査の結果を解析
「マルチビタミン」は疾病予防を目的に服用されることが多く、米国では成人の3人に1人が服用している。米国立衛生研究所では、国内で20年以上継続している3件の大規模調査の結果を基に、MVと死亡との関係を解析した。

大学生の2割がすでに「ロコモ」!?骨格筋が衰え、将来の健康寿命に黄信号
筋骨格の衰えから、移動や生活動作に支障が出やすい状態を指すロコモティブシンドローム(運動器症候群)、通称「ロコモ」は、高齢者に特有の症状、であるはずだった。しかし、国際医療福祉大学理学療法学科、同医学部老年病学講座の研究によると、大学生の2割がすでにロコモで、将来の健康寿命に黄信号が点っている。

非アルコール性の「脂肪性肝疾患」、女性は睡眠不足がリスクに
脂肪性肝疾患は肝臓に余計な脂肪がたまった状態で、多くは大量飲酒によるものだ。しかし近年は、不健康な生活習慣に端を発する非アルコール性の脂肪性肝疾患が増えている。

熱中症特別警戒アラートの運用が開始、対策とともに「暑さに順応する」ことも大事
4月から環境省による「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まった。同時に従来の「警戒」より一つランクが上の「特別警戒」というアラートが新設された。過去に例がないほどの危険な暑さが予想され、重大な健康被害が出そうな日に発信されるものだ。

週末の「寝だめ」って効果ある?米国民健康栄養調査のデータを用いた研究より
経済協力開発機構のデータ(2021年)によれば、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と、加盟30カ国の最下位だった。平日の睡眠不足を補おうと「週末寝だめ(キャッチアップ睡眠:WCS)」を習慣とする人も多いだろう。ただ、WCSの効果については否定的な意見も多い。一方、近年はWCSそのものより、WCSの継続時間に焦点を当てた研究が増えてきた。

アレルギー性結膜炎に世界初の「塗り薬」が登場、点眼薬との違いは?
花粉症は一段落したが、通年性のアレルギー性結膜炎に悩まされる人は意外に多い。治療の基本は点眼薬だが、今年5月、世界初の「塗る」アレルギー性結膜炎治療薬が登場した。

水虫が皮膚がんのリスクになる!?「足の裏のほくろ」には要注意
皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)は、メラニン色素を産生する「メラノサイト」という細胞のがんだ。日本人の発症頻度は10万人に1~2人で、希少がんの部類に入る。日本人のメラノーマの場合、最も発症頻度が高い部位は、足底、いわゆる足の裏だ。

腰痛に、医療用麻薬や手術よりも治療効果が上回るものとは?
令和4年の国民生活基礎調査によると、入院するまでもない自覚症状の有病率の第1位は男女共に腰痛だった。山口県の整形外科クリニックの医師らが行った「山口県腰痛スタディ」では、慢性的な腰痛を訴える患者の79%が、初診時に「原因不明の腰痛(非特異的腰痛)」と診断されている。

口の機能の衰えで死亡リスクが約2倍に!オーラルフレイルを予防しよう
6月4日からは「歯と口の健康週間」だ。近年、話題にされる機会が増えた「オーラルフレイル」をご存じだろうか。

アンガーマネジメント、「6秒ルール」より実効性の高い方法とは?
近年、犯罪者の矯正プログラムとして開発されたアンガーマネジメントを、ハラスメント対策に使う企業が増えた。よく知られているテクニックは、怒りの感情が湧き上がった際に六つ数える「6秒ルール」だろう。名古屋大学の研究グループは、より実効性が高いアンガーマネジメント法を開発、実証実験を行っている。

高血圧の日に減塩を考える、1週間で「降圧薬並み」の効果
今月17日は「高血圧の日」だ。世界高血圧連盟が定めた疾患啓発日に準じたもので、さまざまなイベントが行われる。高血圧と診断された際、「減塩」を申し渡された人は多いだろう。各国の高血圧治療ガイドラインでの推奨食塩摂取量は、1日当たり6グラム未満。この数値には、科学的な裏付けがある。

今週は「児童福祉週間」、学校での逆境体験に注目
毎年、5月5日からの1週間は子供の健やかな成長を考える「児童福祉週間」だ。公益社団法人「子どもの発達科学研究所」は、教師による虐待やいじめ体験など、学校でのACEに注目。成人後のメンタルヘルスと社会生活に及ぼす影響を調べている(調査期間2021年10月)。

直腸がん手術は「週の前半」が経過良好、手術曜日と転帰の関連を広島大が調査
週末(土日)に手術を受けた患者は、緊急手術、予定手術(待機的手術)を問わず平日より経過が悪い傾向がある。「weekend effect」と呼ばれる現象で、病院の多くは暗黙の了解として週末には待機的手術を入れないよう調整している。

糖尿病患者の「死因」が治療の進化で変化、平均寿命の改善も続く
糖尿病(DM)の患者さんは、一般に心筋梗塞などを発症しやすく、平均寿命が短いとされる。このため加入できる生命保険が限られ、住宅ローンが組めないなどの制約も多い。しかし近年の治療の進化で、死因が変化し、平均寿命も一般人のそれに近づいてきた。

動脈硬化を抑制?ラクラク取り組める「4・4・8呼吸法」とは
生きている以上、生理的な動脈硬化を逃れる術はないが、少なくとも過度な進行を抑える方法はいくつかある。帝京大学と奈良県立医科大学の研究者は、リラックス効果を誘発する呼吸法が動脈の血管壁の硬さ(動脈スティフネス)に及ぼす効果を調べた。

厚労省の「飲酒ガイドライン」登場、アルコール度数×摂取量で適切に管理を
2月19日、厚生労働省から国内初の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(飲酒GL)」が公表された。20歳以上の健康な成人を対象としたもので、個々の適切な飲酒量と飲酒行動の判断の目安として利用してほしいという。
