井手ゆきえ
春の健康診断で異常があったら「早期受診」を!入院・死亡リスクに差
春の健康診断(健診)シーズン間近である。国立国際医療研究センターの研究グループは、全国健康保険協会が保有するおよそ4000万件の健診・診療報酬明細データから、健診で高血圧や高血糖などのリスクを指摘された人の「その後」の受診行動と、入院・死亡リスクとの関連を調べている。

#3
血糖値が高いと“スカスカくねくね血管”が大量発生!糖尿病合併症が物語る「ゴースト血管化」の怖さ
毛細血管が老化によって消失していく「ゴースト血管化」が生じると、末梢組織の血流が滞り、さまざまな不具合が生じる。このゴースト血管化は加齢で進行するだけでなく、高血糖などによって加速する。高血糖や糖尿病、糖尿病合併症と血管老化の関係に迫る。

#2
高血圧・脂質異常症から死因第2位の「大血管病」に至る確率は?【発症リスクのチェックリスト】
多くの日本人の死因となっている「大血管病」は、血管の老化と生活習慣病の合わせ技で引き起こされる。そこで高血圧や脂質異常症から大血管病を発症する仕組みとともに、血圧値とコレステロール値のそれぞれを基にした発症リスクのチェックリストをお届けする。

#1
認知症にもつながる!?毛細血管が消える「ゴースト血管化」の恐怖
人は血液循環を支えるスーパー細胞である「血管内皮細胞」の老化とともに老いていく。この老化現象、動脈のような太い血管だけでなく、毛細血管についても侮れない。毛細血管が消失していく「ゴースト血管化」がさまざまな病気につながっていくのだ。

予告
“血管年齢の若さ”を保つことこそ真のアンチエイジング!「抗血管老化の最強物質」を徹底攻略
「人は血管とともに老いる」とは、医学教育の基礎を築いたカナダの名医、ウイリアム・オスラー博士の名言だ。実際、日本人の死因の第2位は「血管病」ともいえる心疾患で、第4位の脳血管疾患と合わせると第1位のがんに匹敵する。ずばり、血管の若さを保つことこそ、健康寿命を延ばす秘訣だ。では血管老化にどうあらがうか。血管老化と病気の関係を詳らかにするとともに、抗血管老化策をお届けする。

その1本が脱毛症リスクに!?喫煙と頭髪の不自由な関係
喫煙は男性型脱毛症(AGA)のリスクか否か。この問題は長らく議論されてきたが、一つ解答が出たようだ。

3月8日は国際女性デー「性差医療」に注目しよう
3月8日は国際女性デーだ。せっかくだから「性差医療」について紹介しよう。性差医療とは、男性と女性の解剖学的、生理学的な違いや、同じ病気でも発症率や経過が異なることを踏まえた医療を指し、普段よく耳にする疾患にも「性差」は存在する。

災害高血圧と合併症の予防法「140/90mmHg」を1つの目安に
令和6年能登半島地震から、およそ2カ月が過ぎた。避難所生活の長期化で、災害関連死がじわじわと増えてくる時期だ。日本高血圧学会では、「災害高血圧と合併症予防の10項目」で、注意を呼びかけている。

2月は生活習慣病予防月間、食習慣の改善で「腸活」を!
毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」だ。今年のテーマは「少食で腸活」。主催者の日本生活習慣病予防協会が提唱する、腹八分目とバランスの良い食事で腸内環境を整えようという意味があるそうだ。

今年の花粉症対策は「リフィル処方せん」と「鼻うがい」で!
暖冬の影響で今年は花粉の飛散が早い。また病院通いか、とうんざりするが、今シーズンはリフィル処方せんが便利だ。

「自分は実年齢より老けている」と思う人は死亡・疾病リスクが高い…畿央大の調査より
よく「病は気から」というが、「老いは気から」もまた、真なりらしい。近年、自分をイメージしたときに感じる年齢――「主観的年齢」が「暦年齢」より老けている人は、「気持ちが若い」人よりも、死亡・疾病リスクが高いことが知られるようになった。

「眼梅毒」「耳梅毒」って何?目のチカチカ、難聴にご注意を
昨年の梅毒感染者数は1万3000人を超え、3年連続で過去最多を更新した。梅毒の自覚症状では「バラ疹」や粘膜のただれ、脱毛など皮膚症状が有名だが、眼や耳(内耳)に病変が出現することもある。感染の早期から、潜伏期間を経た晩期まで、いつどこで発症するかわからない。

塩分好きは「糖尿病」にも注意!リスクは高血圧だけじゃない?
塩分の摂り過ぎが血圧を上昇させることはよく知られているが、2型糖尿病の発症リスクにもなるようだ。

「座りっぱなし」は乳がんリスクを高める、テレワークは1日6時間までに
長時間の「座りっぱなし」は様々な病気のリスクだ。ただし、週末にでもまとめて身体を動かせば、リスクを相殺できると考えられていた。ところが──。

「集団免疫」が期待できないコロナ、5年目以降の対策はどうすべきか
国内で初めて新型コロナウイルス感染症が確認されてから、およそ4年が過ぎた。COVID-19の扱いが感染症法上の5類に移行し、年末年始の街のにぎわいを見る限り、コロナ禍は過ぎ去ったように思える。本当にそうか。

EDは「2型糖尿病」の警告?1年以内に発症する可能性も
勃起不全(ED)を見たら動脈硬化を疑え、は医療者の常識だが、もう一つ、2型糖尿病(T2D)も疑ったほうがいいようだ。EDは糖尿病の合併症の一つで、30代男性患者の3人に1人、50歳以上になると2人に1人が「糖尿病性ED」というデータがあるほどだ。

睡眠中に「ピンクノイズ」を聞くと記憶の定着と忘却を促進、ついでに心機能も改善
リラックスや集中力アップ効果で注目されるノイズ。なかでも木々のざわめきや雨音に似た「ピンクノイズ」──いわゆる「1/fゆらぎ」を持った音を睡眠中に流すと、深い眠りを示すノンレム睡眠が増え、記憶の再編成が促進される。これを治療に応用できないか模索されている最中だ。

突然死警報を冬場に発令!?大学と警察が「入浴時警戒情報」システムの試み
冬季は浴室での突然死(入浴死)が発生しやすい季節だ。入浴死とは、入浴中やその前後に生じる予期せぬ死亡を指す。日本の入浴死件数は世界でも突出しており、社会問題化している。それなら、夏の「熱中症警戒アラート」と同様に、冬の「入浴死警戒警報」を出せないだろうか。

不妊治療中~出産後は「日々の血圧管理」を…妊娠高血圧症候群とは
妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降、分娩12週の間に、上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、あるいは下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上に上昇する状態を指す。近年の研究から、発症リスク要因がわかってきた。

ポップコーンで救急搬送!?「4歳未満」はご注意を!
クリスマスなど、イベントが続く季節だ。楽しい思い出に水を差さないよう、子供の窒息・誤嚥に気をつけたい。日本小児科学会は9月1日、ポップコーンの「未破裂」コーンの誤嚥による窒息事例の傷害速報を発表。
