井手ゆきえ
肺がんリスクと受動喫煙の関係、「暴露あり」で24%増
習慣的に喫煙している者の割合は、直近10年間で男女ともに有意に減少し、副流煙の受動喫煙に巻き込まれる場面も減った。受動喫煙は肺がん、心血管疾患の確実なリスクであり、換気が難しい閉鎖空間では徹底的な禁煙・分煙が望ましい。

倒産の瀬戸際に先代の教えでたどり着いた「健康」「絆」「幸福」を追求する「健康経営」
働き手不足が深刻化する中、人材確保の対策の一つとして「健康経営」に注目する企業が増えている。人を大事にする会社探訪の第3回は、『健康は全てではないが、健康を失うと全てを失う』という先代社長の教えを基に進化してきた電巧社の健康経営哲学を取材した。

適量飲酒を守るには「飲み仲間」が大事、蘭アムステルダム大の研究より
今年の全国生活習慣病予防月間(毎年2月)のテーマは「少酒」だ。一昔前は「酒は百薬の長」とされ適度な飲酒は健康に良いとされてきたが、最近は旗色が悪い。

スギ花粉の飛散がピーク、「市販薬+処方薬」の組み合わせで乗り切ろう
スギ花粉の飛散がピークを迎えている。今年は昨年夏の猛暑と日照時間の影響で、東北~関東甲信越が「やや多い」、東海、近畿以南は「多い~非常に多い」と花粉症持ちにはつらい毎日が続く。

おなか周りの脂肪、血糖値が気になる…そんな人も安心のチョコレートとは?
一昔前は「本命」だ「義理」だと気が重かった聖バレンタインデーだが、近年は家族や友人とカジュアルに贈り物を交換する日に変化している。おなか周りの脂肪や血糖値を気にしている人に贈るなら「ダークチョコレート」が良さそうだ。

1日1滴で「近視」を抑制する国産の目薬が承認を取得
子供の近視症例が激増している。現代社会がスマホやタブレット端末抜きに成り立ち難い以上、子供の近視リスクは避けられない。

「乳製品」で死亡リスクが減少!効果には男女で違いも【慶応大の研究より】
乳製品は気軽に入手できる健康食品だが、その効果には性差があるとされてきた。そこで慶應義塾大学の研究者らは、日本多施設共同コホート研究のデータを使い、改めて乳製品と全死亡、がん死、心血管疾患死との関連を調べた。

直腸がん手術による「射精障害」発生率は?ロボットvs腹腔鏡で比較
直腸がんの手術では周囲の自律神経を傷つけることがあり、術後性機能障害が生じる可能性がある。生活の質を著しく下げるため、術後合併症の説明を受けると手術を拒否する患者もいるほどだ。しかし近年は、リスクが少ない方法を選べるようになってきた。

女性の「大腸がん」は早期発見が難しい理由
大腸がんは、悪性腫瘍(がん)のなかで女性の死因第1位、男性の第2位を占める。本来は早期発見・治療がかなうはずだが、がん検診や内視鏡を使った二次検査の受検率が低いため早期治療に至らず、死亡数が減らないと考えられるのだ。

認知症予防で気をつけたい「10の危険因子」、英ランセット委員会の報告より
今年9月、世界的な医学誌の英「ランセット」の専門家委員会から、「修正可能な認知症の14の危険因子」が報告された。ここでは18~65歳で修正したい10の危険因子とその対策を紹介しよう。

痛い変形性膝関節症、「人工関節以外」の選択肢は?22年以降に新たな治療法が保険適用に
変形性膝関節症(膝OA)は、加齢や膝関節の半月板損傷などを機に、関節周囲の軟骨や骨が変形する病気だ。有病率は40歳以上の55%で、その7割以上が関節の腫れや痛みなどの自覚症状に悩まされている。

BMIに代わる指標「RFM」とは?2型糖尿病のリスク管理に
日本人を含む東アジア人は、血糖をコントロールするインスリンの分泌量が少なく、少々体重が増えただけで2型糖尿病(2DM)リスクが上昇する。英国の在住者を対象として、民族別に体格指数(BMI)との関係を検討した調査では、BMI30の白人と同26.9の東アジア人(中国人)の2DM発症リスクが同等であることが判明している。

子宮頸がん予防のHPVワクチン、未接種の16~27歳女性は11月末までに初回接種を
公費によるHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンのキャッチアップ接種期間は、来年3月末までだ。キャッチアップ接種は、2013年6月から21年11月まで続いた「積極的勧奨の差し控え」で接種機会を逃した女性が対象だ。

「片頭痛」に推奨される薬は?市販薬化も議論中
気圧の変化で誘発されやすいのが片頭痛だ。片頭痛持ちの8割以上が医師の診察を受けていない一方で、7割以上が「生活に支障がある」と考えていることも判明している。重症の片頭痛がもたらす苦痛や損失は、終末期のがんにも匹敵するとされており、我慢を強いることは禁物だ。

高齢者の「フレイル予防」に最も効果的な運動、男女それぞれの1位は?
近年、年齢に縛られずスポーツを続ける「生涯スポーツ」が推奨されている。すぐ思いつくのはジョギングだが、ストイックに続けるのは案外難しい。もっと娯楽要素があり、健康を守る効果が証明されている種目はないだろうか。

おやつで2型糖尿病の発症予防?コンビニで買える食品の効果とは
2型糖尿病は、遺伝的背景に加えて、食習慣や運動不足などの環境要因が影響して発症する。発症予防には運動と食事の改善が基本だが、食事量や嗜好品を「減らす」のはなかなか難しい。何かを「追加」して予防する方法はないだろうか。

糖尿病の人は性別を問わず、「骨粗鬆症」にもなりやすい
今月20日は「世界骨粗鬆症デー」だ。高齢女性の病気と思われがちだが、I型/II型糖尿病の人は性別を問わず、コラーゲン線維の劣化が進むタイプの骨粗鬆症になりやすく、骨折リスクが上昇する。

乳がんサバイバーの生活の質を左右する「リンパ浮腫」、予防法は?
毎年10月は、乳がんに関する啓発活動が行われる「ピンクリボン月間」だ。日本の女性は、一生涯に9人にひとりが乳がんに罹患すると推計される。経験者(サバイバー)が増えるにつれ、治療後の生活に関する情報へのニーズが増えてきた。サバイバーの生活の質を左右するものに「リンパ浮腫」がある。

「タトゥー」に健康リスク!?発がん性との関係は?
日本国内でも刺青(タトゥー)をファッションとして捉える若者が増えてきた。推しのシンボルを入れる「推し活タトゥー」も珍しくはない。その一方、タトゥーの健康リスクが注目されている。

「感謝の気持ち」で死亡リスクが低下する!?9月は健康増進普及月間
今月は健康増進普及月間だ。健康的な生活習慣を啓発し、各地でイベントが行われる。生活習慣といえば食事や運動が思い浮かぶが、考え方や気持ちも心身の健康を左右する。
