井手ゆきえ
2月は生活習慣病予防月間、食習慣の改善で「腸活」を!
毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」だ。今年のテーマは「少食で腸活」。主催者の日本生活習慣病予防協会が提唱する、腹八分目とバランスの良い食事で腸内環境を整えようという意味があるそうだ。

今年の花粉症対策は「リフィル処方せん」と「鼻うがい」で!
暖冬の影響で今年は花粉の飛散が早い。また病院通いか、とうんざりするが、今シーズンはリフィル処方せんが便利だ。

「自分は実年齢より老けている」と思う人は死亡・疾病リスクが高い…畿央大の調査より
よく「病は気から」というが、「老いは気から」もまた、真なりらしい。近年、自分をイメージしたときに感じる年齢――「主観的年齢」が「暦年齢」より老けている人は、「気持ちが若い」人よりも、死亡・疾病リスクが高いことが知られるようになった。

「眼梅毒」「耳梅毒」って何?目のチカチカ、難聴にご注意を
昨年の梅毒感染者数は1万3000人を超え、3年連続で過去最多を更新した。梅毒の自覚症状では「バラ疹」や粘膜のただれ、脱毛など皮膚症状が有名だが、眼や耳(内耳)に病変が出現することもある。感染の早期から、潜伏期間を経た晩期まで、いつどこで発症するかわからない。

塩分好きは「糖尿病」にも注意!リスクは高血圧だけじゃない?
塩分の摂り過ぎが血圧を上昇させることはよく知られているが、2型糖尿病の発症リスクにもなるようだ。

「座りっぱなし」は乳がんリスクを高める、テレワークは1日6時間までに
長時間の「座りっぱなし」は様々な病気のリスクだ。ただし、週末にでもまとめて身体を動かせば、リスクを相殺できると考えられていた。ところが──。

「集団免疫」が期待できないコロナ、5年目以降の対策はどうすべきか
国内で初めて新型コロナウイルス感染症が確認されてから、およそ4年が過ぎた。COVID-19の扱いが感染症法上の5類に移行し、年末年始の街のにぎわいを見る限り、コロナ禍は過ぎ去ったように思える。本当にそうか。

EDは「2型糖尿病」の警告?1年以内に発症する可能性も
勃起不全(ED)を見たら動脈硬化を疑え、は医療者の常識だが、もう一つ、2型糖尿病(T2D)も疑ったほうがいいようだ。EDは糖尿病の合併症の一つで、30代男性患者の3人に1人、50歳以上になると2人に1人が「糖尿病性ED」というデータがあるほどだ。

睡眠中に「ピンクノイズ」を聞くと記憶の定着と忘却を促進、ついでに心機能も改善
リラックスや集中力アップ効果で注目されるノイズ。なかでも木々のざわめきや雨音に似た「ピンクノイズ」──いわゆる「1/fゆらぎ」を持った音を睡眠中に流すと、深い眠りを示すノンレム睡眠が増え、記憶の再編成が促進される。これを治療に応用できないか模索されている最中だ。

突然死警報を冬場に発令!?大学と警察が「入浴時警戒情報」システムの試み
冬季は浴室での突然死(入浴死)が発生しやすい季節だ。入浴死とは、入浴中やその前後に生じる予期せぬ死亡を指す。日本の入浴死件数は世界でも突出しており、社会問題化している。それなら、夏の「熱中症警戒アラート」と同様に、冬の「入浴死警戒警報」を出せないだろうか。

不妊治療中~出産後は「日々の血圧管理」を…妊娠高血圧症候群とは
妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降、分娩12週の間に、上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、あるいは下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上に上昇する状態を指す。近年の研究から、発症リスク要因がわかってきた。

ポップコーンで救急搬送!?「4歳未満」はご注意を!
クリスマスなど、イベントが続く季節だ。楽しい思い出に水を差さないよう、子供の窒息・誤嚥に気をつけたい。日本小児科学会は9月1日、ポップコーンの「未破裂」コーンの誤嚥による窒息事例の傷害速報を発表。

ノンアル飲料で飲酒量低下、「置き換え効果」の可能性も
心身の健康のために飲酒しないか、たしなむ程度で楽しむライフスタイルを「ソバーキュリアス」という。長年の酒好きが転身するには敷居が高いが、まずは、ノンアルコール(ノンアル)飲料から試してみよう。筑波大学とアサヒビールの研究グループは、20歳以上の飲酒習慣がある成人を対象に、ノンアル飲料の「置き換え効果」を検証している。

高齢の親の「運転免許返納」問題、記憶力の衰え+歩行速度の低下に目を向けよう
自家用車が生活に欠かせない地域では、老親に運転免許の自主返納を促しにくい。自動車の運転は、認知機能と身体機能が複雑に絡む作業だ。運転免許更新時に認知機能検査も行われているが、適切な返納に結びつくか疑問視する声もある。

突然の心停止の「前ぶれ」になる症状とは?【男女別】
日本AED財団によれば、突然の心停止が原因で亡くなる人は年間およそ8.2万人、1日約200人、7分に1人が亡くなっているという。心臓突然死の原因の多くは、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患だ。高齢者に多いことは確かだが、動脈硬化が進むメタボ中高年も決して人ごとではない。

HPVの口腔内陽性リスクが高いのは「男性・51~60歳・ヘビースモーカー」そして…
米モフィットがん研究センターの報告では、中咽頭がんや子宮頸がんを引き起こすHPV(ヒトパピローマウイルス)の口腔内陽性率は、6.6%だ。同センターの調査で、男性の口腔内HPV陽性リスクの条件が明らかになった。

10月はピンクリボン月間、「男性の乳がん」は女性より死亡率が高い【米国の研究より】
毎年10月は乳がんの早期発見・治療を呼びかける「ピンクリボン月間」だ。先頃、男性の乳がんが話題になった。男性の乳がんの背景には、高女性ホルモン(エストロゲン)状態になりやすい状況──たとえば停留睾丸や睾丸炎、睾丸の外傷、あるいはテストステロンの過剰利用、肥満などがあるとされている。

週末ゴルファーの4人に1人が皮膚がんに!?豪研究グループの調査から
軟弱だ、なんだと高校球児の「日焼け対策」をやゆする声が漏れ聞こえた夏の甲子園。医療側からすると、老若男女の区別なく日焼け対策は必須だ。たとえばカンカン照りの郊外でプレーをする、週末ゴルファーの皮膚がんリスクを考えてみよう。

「睡眠負債」を返済しよう!秋の夜長によく眠るコツ
毎年9月3日は、睡眠健康推進機構と日本睡眠学会が制定した「秋の睡眠の日」だ。眠りは、疲労が蓄積されることで次第に増大する「睡眠欲求」と、体内の「覚醒システム」との綱引きのなかで生じる。環境を整えて酷暑の間に積もりに積もった「睡眠負債」を返済していこう。

「最近ニオイがわからなくなった」と思ったら、認知機能の衰えの始まりかも?
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の症状として、おなじみになった嗅覚障害。これまでの研究から、嗅覚の異常はアルツハイマー型認知症(AD)など、脳神経の変性疾患に先行することが明らかになっている。
