長嶋 修
東京五輪後なら、工事需要が一服して工事費も下がるはず。そう考えて、大規模修繕を先送りするマンション管理組合が増えているが、実際には五輪後に建設費が下がる可能性はほぼなく、むしろさらに上がっていく可能性の方が高い。

羽田空港の発着便を増やすべく、国が新たに設定した空路を巡ってバトルが勃発している。松濤・青山・代官山・白金・御殿山など、都内屈指の高級住宅街が軒並み、飛行機の騒音に悩まされることになるからだ。米国の実例から試算してみると、例えば代官山や白金では最大25%もの価格下落が起きる可能性がある。

新築・中古ともに、「都心」「駅近」などの好条件マンションの価格高止まりが続いている。しかし、湾岸や武蔵小杉など人気エリアの花形タワーマンションであっても、状況次第では数十年後には「廃虚化」が待っている。恐ろしいマンション劣化の真実を解説する。

最終回
一生賃貸派が増えてきた。マイホーム派はどうする?!
新設住宅着工戸数は、ついに80万戸台(年間)があたりまえになりつつある。今年は少しばかり上向くことが予想されるが、もうかつてのように100万戸を上回るようなことは二度とないだろう。なぜなら、住宅市場の根本的な構造変化が起きているからだ。持家vs賃貸、さてどちらにするべきか。

第9回
100年もつ「お宝物件」を見極める8つのポイント
見た目はきれいにお化粧して見栄えのする中古住宅でも、実は大きな問題があるかもしれない。逆に、見た目はみすぼらしい住宅でも、リフォームを施すと見違えるように生まれ変わる中古住宅もある。お宝物件を見分けるためにはどうしたらよいか。代表的なチェックポイントをご紹介しよう。

第8回
ロシアンルーレット市場でババ中古物件を引くな!
中古住宅を選ぶのは、まるで「ロシアンルーレット」のよう。欠陥住宅や事故物件など、どんなものを掴むかわからない一方で「お宝ヴィンテージ住宅」ともいえるお得な中古住宅が見つかることも。なぜこのようなことになっているのか。

第7回
価値ゼロのマイホームを早く高く売る秘訣
いざマイホームを売りに出したら誰しも、少しでも早く、そして高く売りたいもの。売却に手間取り、万が一でも売れ残りのイメージがついてしまったら大変だ。少しでも、早く高く売るためにはどうすれば良いか。今回は、そのコツについて具体的にお話しよう。

第6回
マイホーム「他より高く売ります」広告のウソ!「自宅を早く、高く売るコツ」教えます。
これから自宅の売却を考えている方に「自宅を早く、高く売るコツ」をお知らせする。不動産仲介会社がわざわざ説明しない業界構造、知っておくと得をする知識やノウハウがたくさんある。知っているかいないかで、その結果には雲泥の差が出ることが多いのは業界人なら周知の事実だ。

第5回
マイホームで「安物買いの銭失い」が絶えないのはなぜか?
税金の投入による住宅ローン金利や期間の優遇、税制優遇などによって上限なき新築住宅の建設が続いている。これは際限なき国債発行と同じ構図。世帯数が減少する中では空き家の増加や資産価値の減少をもたらすが、なぜこのようなことになっているのか。価値の落ちない住宅はどう選べばよいのか。

第4回
新築造り過ぎニッポンが迎える「空き家40パーセント時代」
我が国の住宅はすでに大幅に余剰。このまま行けば30年後には空き家率が43パーセントになるとの予測もある。人口・世帯数が大幅に減少する「住宅大幅余剰時代」を迎えることが確実な我が国で、どういった基準でマイホームを選べばいいのか。

第3回
マイホームを買った後の「不測の事態」にどうやって備えるか
マイホームを購入した後に、例えば転勤やリストラ、長期にわたる疾病などに備えるにはどうしたらよいだろうか? いわゆる「不測の事態」が起きた際には、「売る」か「貸す」かしかない。いざというとき、マイホームを人に貸した賃料で、住宅ローンや各種費用をまかなえるかという視点で、計算してみよう。

第2回
「低金利はマイホームの買い時」の落とし穴
住宅ローン「フラット35S」の1%の金利優遇措置について、今年12月末の申請期限を9月末に前倒しすると発表された。想定外に利用者が多く予算を早々に超過しそうなためだ。実際、9月末までとそれ以降では返済額にどのくらいの違いがあるのだろうか。いま駆け込むべきなのだろうか?

第1回
「いまのうちに借金して不動産を買え!」で泣く人、笑う人
これまで住宅の世界で常識とされてきたもののうち、おおよそ半分は普遍的な常識として残るが、残りの半分は「過去の常識」として打ち捨てられる。あなたが「マイホームを買うか、買わないか?」「買うとしたら、どこで、どんな物件を、どのように選ぶのか?」を意思決定するための材料を提供したい。
