
三谷宏治
第121講
9月10日の東日本豪雨で市の4分の1が浸水した常総市。最新鋭の庁舎で、住民の避難先でもあった常総市役所は浸水・孤立したうえ、「防災拠点」としての機能を完全に喪失した。市町村合併により新庁舎の新築・改築ラッシュが続くなか、想定外の災害にどのような備えが必要なのだろうか。

第120講
やっと9月。秋のことわざといえばなんといっても「天高く 馬肥ゆる秋」ですよね。第71講で詳しく解説したとおり、気象的錯覚と軍事的警句の複合でした。今回は他の4つの「秋のことわざ・慣用句」を吟味してみましょう。

第119講
ペットボトルのカタチには、いろいろな「便利・不便」「うれしい・イヤ」がありますが、それは誰にとってのものなのでしょうか?主に使うのは誰で、主に売るのは誰でしょう?様々な問題を「カタチ」はどう解決しようとしているのか考えてみましょう。

第118講
ペットボトルのカタチには、一体どれだけの秘密や特許が隠れていることでしょう。今回は、そのカタチの秘密に迫ってみます。「自分の手足と頭を動かす」経験を、子どもたちとご一緒に!

第117講
2万5000年ほど前に絶滅したネアンデルタール人は、ヒトより遥かに大きな脳容量を誇り、イノベーションの局在化につながったのでしょう。でもそれだけなら、その時すでに文化的進化を加速させていたはず。では、5万年前ホモ・サピエンスに、なにが起きたのでしょう?

第116講
専門学校の生徒が作成した動画のメッセージ 「量産機になるな。」に対して、ネット上で謎の炎上が起こりました。専門学校が伝えたかった本当のメッセージとは何だったのか、そしてヒトが「量産機化」する理由などに触れていきます。

第115講
コンビニエンスストアで書籍が売れるのは、いわゆる「目的買い」ではなく、「衝動買い」「ついで買い」です。その本にフト眼をとめた人に、手にとってもらい、中を読んでもらい、買ってもらわなくてはなりません。

第114講
今回は、この2週間で私が見つけた「身の回りのフシギ」を紹介します。何気ないゴミ箱や看板から見えてくるものがありました。その発見・探究の秘訣は、「そのものでなく、そのもの以外を見つめること」なのです。

第113講
本当の答えは外から来るのではなく、自分自身を見つめることで得られる…といった経験はないでしょうか?SF小説、リーマン予想、電波の例から得られることを挙げてみます。

第112講
ヒトは教われば、同じことをやるだけです。そこに「創意工夫」はありません。「教えない」教育法とは、現生人類ホモ・サピエンスの力を引き出すための原初のやり方だったのです。

第111回
そもそもなぜ鉄道が脱線しやすいかといえば、曲がるときに外側の車輪と内側の車輪の進む距離がズレるからです。では、外向きに力のかかっている車輪が、線路から脱輪してしまわないようにするには、どうすればいいでしょうか?

第110講
鉄製の鉄道レール。とても丈夫ですが、同じく鉄製の車輪とこすれ合うことで徐々に摩耗をしていきます。では、摩耗によって交換されるまでがレールの「第1の人生」だとすると、その後のレールはどうなっていくのでしょうか?

第109講
日本の桜は過去に2度、死に絶えかけました。そして今、3度目の危機が迫っています。それはなぜか。これからも美しい桜並木を存続するために、何ができるのでしょうか?

第108講
北陸新幹線が開業しましたが、観光面では福井にとっては残念ながら、首都圏からの時間短縮効果はありません。でも福井には、大観光地・金沢のコバンザメになる手が残っています。

第107講
近年、国際的な地図表記は、領有国の使う固有名詞を尊重するようになってきているというのに、小笠原群島の英語表記は“Bonin Islands”。なぜBonin(ボニン)なのでしょう?ちゃんと理由があります。

第106講
最近は、駅名、道路の案内板など街にはローマ字表記が溢れています。しかし、表記がバラバラなことが多いのが実状です。例えば、富士山はMt. Fujiなのに、月山はMt. Gassanなど。なぜ、こんなことになったのでしょうか?

第105講
われわれは世代ごとに大きく異なった経験を経て育ってきています。たとえば、IT(情報技術)との関わりでいえば、日本に1960年代に生まれた者たちは、非常にユニークな経験をしています。

第104講
ある日、地下鉄を降りたとき、ホームでとあるアナウンスが聞こえてきました。一般的な日本語の語彙には無いその言葉に、「鉄道会社のひそかな工夫」が見えました。そのアナウンスとは?

第103講
子どもたちの発想力や自立心は、親や教員といった上位者とではなく、同格の者たち、つまり友だちとの関係においてもっとも強く発揮されます。では、真剣に遊べる「友だち」のつくり方とはどんなもので、親として応援してあげられることはあるのでしょうか。

第102講
子どもの発想力・自立心の鍛え方4回目は「貧乏にする」の続編です。筆者は以前、何人もの経営者たちが「あぁ、だから3代目でつぶれるんだ」と口々に言うのを聞いたことがあります。それは、子どもや孫に渡すお小遣いや、お年玉の使い方とも関係性があるように思います。それは一体…?
