鈴木貴博
カジノの世界を理解する
BCG時代の元上司が書いた本。「カジノでこれだけ散財するなら、社員にもっと給料を払えよ」という感情が湧いてくるが、ここでの本質はそこではない。「カジノ法案」の成立を受けて、いま学ぶべきカジノビジネスの教科書である。

菅官房長官は「携帯電話料金は4割下げられる余地がある」と発言した。どうやら政府は本気のようだ。それは、ユーザーにとっては嬉しいことだろう。だが、そもそも日本の携帯利用料は本当に高いのか。そして市場にメリットはあるのだろうか。

米ウォルマートが、日本における西友の売却先を探していると報じられた。これに興味を示したのがドン・キホーテだ。しかし、買収企業の業態変換で業績を伸ばして来た同社の手法は、西友には通用しづらい。本気なら、共同買収の相手探しが成否を握りそうだ。

大塚家具の経営が崖っぷちだ。同社は「身売り報道」を否定しているが、これまでの業績下方修正に関する発表からは、売却交渉の様子が垣間見える。いったいなぜ、こんなことになってしまったのか。創業家が会社を蘇らせることはできないのか。

ソニーは2018年度通期の見通しを上方修正し、最終利益が2年続けて過去最高を達成する見通しを示した。かつて大赤字に喘いでいた同社からは、想像できないほどの復活ぶりだ。第一四半期決算を分析すると、今のソニーの事業構造は想像以上に強いことがわかる。

酷暑の夏が続いている。体感的にはもはや「熱波」だ。ここにきてエアコンの需要が激増しているというが、我々はこの夏をどう乗り切ればいいのか。過去に多くの犠牲者を出した欧州熱波の教訓を交えながら、エアコンの使い倒し術をお届けする。

スタートトゥデイの前澤友作社長がぶち上げた「ZOZO球団」構想に、世論は懐疑的だ。しかし、それを実現できるシナリオがないわけではない。様々な視点から検証してみると、あながち「無理」とは言えないシナリオが見えてくるのだ。

スターバックスコーヒーとマクドナルドが、世界中の店舗でプラスチック製のストローを全廃する計画を発表した。目的は、深刻化する海洋汚染対策だが、そもそもストローを廃止するインパクトはどれだけあるのか。その効果のほどを検証する。

JR東日本が「羽田空港アクセス線」構想の実現へと舵を切り始めた。実現すれば、首都圏各エリアからの空港へのアクセスは、各段に良くなる。しかし今の首都圏で新線の開業はどれほどの意義があるのか。この計画には課題がありそうだ。

W杯決勝トーナメント進出を決めた、サッカー日本代表。しかし、グループリーグ最終戦となるポーランドとの戦い方には、課題が残った。西野ジャパンには「監督力」という強みがある一方で、やはりどうしても足りないものがある。それはいったい何だろうか。

第52回
W杯ロシア大会で日本が強豪コロンビアと対戦し歴史的な勝利をあげ、グループリーグ突破への期待がにわかに盛り上がっている。わずか2ヵ月前に前監督を電撃解任し、戦術を大きく変える暇もない日本代表にとって、頼みの綱は「監督力」だ。

新幹線で起きた痛ましい凶行は、鉄道の安全対策に待ったなしの課題を突き付けた。しかし対策は、口で言うほど簡単ではない。我々が身を守るにはどうしたらいいのか。リスク対策の専門家に話を聞くと、有効な対策は意外なところにあった。

経営再建で回復基調に乗ったシャープは、40億円で東芝のPC事業を買収することを発表した。東芝のPC事業と言えば、市場でかつての輝きを失った赤字事業である。なぜシャープはこの買収に踏み切ったのだろうか。背景には深い思惑がありそうだ。

日本大学アメフト部による悪質な反則タックル事件。深刻なのは、監督やコーチに加えて学長やアメフト部員までが謝罪しながらも、一向に世間の理解を得られず、火に油を注いでいることだ。彼らの根本的な間違いはどこにあるのだろうか。

政府が進める高等教育授業料の経済負担軽減案に対して、自民党の教育再生実行本部が別案を提案し、波紋を広げている。学生は「授業料タダ」がいいに決まっているが、国として見た場合、「無償化案」と「出世払い案」はどちらが正しいのか。

メルカリが6月に東証マザーズへ上場する。これまで、同社のビジネスモデルは課題を指摘されることも多かった。最近「企業寄り」と言われる東証は、メルカリの課題と将来性をどのように判断したのか。

三菱重工業が中心となって開発するMRJの事業が、債務超過に陥るピンチとなっている。国産初のジェット旅客機の実現は、戦後の日本にとって悲願だ。ここで夢を潰えさせずに踏ん張るためには、どうしたらいいか。“最後の一手”を考える。

兵庫県南部地域を擬人化したアイドルの動画が「炎上覚悟」で公開されたにもかかわらず、あっさり配信停止になったことが話題になっている。昨年壇蜜さん出演のPR動画が炎上した宮城県の例といい、残念な地方PR動画はなぜ量産されるのか。

タカタ製エアバッグ不祥事の意外な余波が、今ごろ起きている。国交省が、タカタのリコール対象車両のうち、約94万台の車検を未改修のままでは通さないことを決定したのだ。うっかりしていると、車に乗れなくなる。この責任はどこにあるのか。

「何だか最近、街に人が多くないか?」と思うことが多くなった。あまりの混雑に、都心部の駅では電車に乗るだけで一苦労だ。TDLやUSJなどのテーマパーク、京都など外国人が殺到する観光地はインフラが限界を超えている。日本の混雑を解消する方法はないのか。
