
2023.12.28
24年の新興国経済「債務負担増大」が家計の重しに、台湾・トルコ・インド・南米の選挙も要注目
一部の新興国が通貨安懸念から再利上げに追い込まれるなど、難しい対応を迫られた2023年の新興国経済。底入れの兆しがある一方、「外需の押し上げ」も限定的とみられるため、24年も難しい舵取りが続きそうだ。また、24年の新興国は選挙ラッシュの1…
第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト
にしはま・とおる/2001年一橋大学経済学部卒。同年国際協力銀行(JBIC)入行、ODA部門(現・国際協力機構[JICA])の予算折衝や資金管理、アジア向け円借款の案件形成・審査・監理、アジア・東欧・アフリカ地域のソブリンリスク審査業務を担当。2008年第一生命経済研究所入社。主任エコノミストを経て2015年4月より現職。担当はアジアをはじめとする新興国のマクロ経済及び政治情勢分析。著書に『ASEANは日本経済をどう変えるのか』。
2023.12.28
一部の新興国が通貨安懸念から再利上げに追い込まれるなど、難しい対応を迫られた2023年の新興国経済。底入れの兆しがある一方、「外需の押し上げ」も限定的とみられるため、24年も難しい舵取りが続きそうだ。また、24年の新興国は選挙ラッシュの1…
2023.12.15
インド経済は、前年同期比ベースの統計を見る限り、7%を超す高成長を続けている。しかし、前期比でみればマイナス成長も記録している。モディ政権は2024年の総選挙に向けて景気刺激策を講じるが、実態は一進一退の状態といえそうだ。
2023.11.17
在庫調整の進展に加え、インフレ鈍化と海外移民労働者からの送金に支えられた堅調な消費と設備投資の底堅さでフィリピン経済は底入れしつつある。ただ、政府が目標とする2023年の成長率6~7%の達成はハードルが高いだろう。
2023.10.20
南アフリカ経済は、足元はインフレ率も低下しプラス成長を続けている。しかし、折からの電力不足は景気の足を引っ張り続けている。加えて、通貨安、食料インフレ、財政悪化懸念が重なり、先行き不透明感が強まっている。
2023.9.15
ブラジル経済は回復を続け、インフレも頭打ちしてきた。しかし、原油市況などの高止まりでインフレ再燃がくすぶる上に、ルラ政権のバラまきによる財政悪化の公算が大きくなるなど、懸念材料は山積みである。
2023.8.18
米中摩擦の激化などにより生産拠点のメキシコ・シフトが進んでいることもあり、メキシコの景気は回復に向かっている。しかし、インフレ抑制のため大幅な利上げをしたことで通貨ペソの相場は7年半ぶりの高水準となり、移民送金の目減りなどその弊害…
2023.7.21
エルドアン大統領が再選されたトルコ。足元の景気は回復の動きをみせる。ただし、新たに任命された財務相、中央銀行総裁の下で3年3カ月ぶりの利上げに踏み切った。景気を崩さずにインフレを抑制し、通貨リラを復権させることができるか。その道は険…
2023.7.14
2022年のロシア経済は大幅なマイナス成長を回避した。欧米諸国中心の経済制裁が続く中、新興国への原油輸出や第三国経由での制裁の“抜け穴”を利用し、経済は一応平静を保っている。しかし、人民元経済圏化は着実に進んでいる。
2023.6.16
オーストラリア経済のインフレは沈静化せず、RBA(オーストラリア準備銀行)は利上げをいったん休止したものの、再利上げに追い込まれた。一方、物価高と金利高の共存と中国など海外経済頭打ちで景気は減速する公算がある。いわゆるスタグフレーシ…
2023.5.19
タイ経済が底入れしつつある。ドル高が一服し、バーツ相場が持ち直し、インフレが鈍化している。個人消費が上向き、中国のゼロコロナ政策終了で輸出や観光客数も回復している。アジア通貨危機時と違い、外貨準備も危機への耐性が十分とされる水準を…
2023.4.21
商品市況高騰と通貨ウォン安で韓国経済はインフレ率が上昇し、中央銀行は21年8月以降利上げを継続してきた。しかし、依然目標とする2%を上回っている。利上げによる景気抑制に加え、世界経済の減速懸念が韓国経済の足かせとなっている。
2023.3.17
インドは総人口が今年中にも中国を上回り、世界一になる見通しだ。今後も高成長への期待は高いものの、実は課題も少なくない。そこで定量データから多角的にインド経済の実態をひもとき、虚実を浮き彫りにした。
2023.2.17
インドネシア経済は2022年に5%超の成長率を記録し、9年ぶりの高成長となった。しかし、現状を詳細に分析していくと、23年の成長率は鈍化が避けられそうにない。内需、外需共に景気の足を引っ張りそうな材料が少なくない。
2023.1.20
ベトナムの2022年の実質経済成長率は8.02%と、1997年以来の高い伸びとなった。しかし、23年は一転、大幅に減速しそうだ。インフレの高進による物価高・金利高で消費が冷え込み、インフレ抑制のための利上げで海外経済が減速することが輸出の足かせ…
2022.12.16
ブラジル大統領選挙の結果、ルラ氏が大統領の座に返り咲く。ルラ新政権の政策を市場は懐疑的に見ており、政策への懸念が景気の先行きにも影を落としている。なぜ、新政権の政策が嫌気されるのかを検証する。
2022.11.18
メキシコ経済は拡大が続き、コロナ前の水準を回復した。タカ派に傾斜したFRB(米連邦準備制度理事会)に追随する形で中央銀行は利上げを継続してきた。ここにきて利上げペース鈍化の公算が出てきているが、拙速なペース変更は通貨安、インフレ再燃…
2022.10.21
世界的な利上げ競争が続くなか、韓国経済が苦境に立たされている。国際商品市況高騰によるインフレ高進に加え、輸入金額の増大で経常収支が悪化している。ウォン安も進み、防衛のための介入で外貨準備も減少している。先行きの不透明感は強まるばか…
2022.9.16
コロナ禍を克服し、インド経済は堅調だ。内需、外需ともに上向き、前期比年率換算ベースでは二桁成長と試算される。しかし、国内外に不透明要因があり、先行きは頭打ちになる公算が大きい。その要因を解説する。
2022.8.19
インドネシア経済は、すでにコロナ前の水準を超えている。足元でも景気は好調だ。資源国ゆえ国際商品市況の高騰はプラスに働いている。しかし、先行きを見れば、景気の足をひっぱる公算のある要因が後を絶たない。
2022.7.15
2022年4~6月期の実質GDP(国内総生産)成長率が10四半期ぶりに7%を超えるなど、足元堅調なベトナム経済。新型コロナウイルスの感染動向も落ち着きつつある。しかし、先行きには不透明要因が山積している。
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