狩野南
“うきうき・わくわく・いきいき”した職場でみんなが働くようになるために
厚生労働省の雇用動向調査によれば、新卒入社3年以内の退職者が退職者全体の3割を占めている。「現在の職場に魅力を感じない」「もっと良い職場に出合いたい」といった理由が考えられるが、そうした新人やベテラン従業員が職場を魅力的に感じるために、経営者や人事担当者はどうすればよいだろう? ワークエンゲージメント、エンプロイアビリティ、パーパス……カタカナ語が目立つなか、職場と仕事に求められるものはシンプルな日本語で表すことができるようだ。研修講師として活躍を続ける板谷和代さん(株式会社タンタビーバ 取締役)が、日本航空勤務時代の人材育成の話を中心に、組織に「元気をもたらす種」を語る。

「プレゼンテーション研修」で、“相手を動かす”テクニックを学んでみた
相手に、正しく分かりやすく伝えること――コロナ禍の“オンラインコミュニケーション”で、その大切さを多くの人が知った。プレゼンテーションやセールスプロモーションを行うビジネスシーンでも、「正しく分かりやすく伝えること」が仕事の結果を左右する。しかし、オンラインコミュニケーションのテクニックは、あまり語られることがなく、人から学ぶことも多くないだろう。書籍『プレゼンは「目線」で決まる』の著者・西脇資哲さん(日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員/エバンジェリスト)による「プレゼンテーション研修」を受けてみた。

「教え上手」と「学び上手」の社員が組織をどんどん変えていく
2022年4月の新卒社員の入社から3カ月以上が経った。配属先も決まり、すでに組織の一員として活躍している新人も多いだろう。そうしたなか、「部下をどう教育したらいいのか分からない」「テレワークではなく、出社して、背中を見て覚えてほしい」といった管理職や「先輩社員や上司とのコミュニケーションの取り方がうまくできない」という新入社員の声を聞く。仕事は“教え方と学び方”が何よりも大切――企業・団体への数多くの研修を通じて、そのことを伝え続けている関根雅泰さん(株式会社ラーンウェル 代表取締役)に話を聞いた。

別企業の新入社員たちが、ひとつの研修で一緒に学ぶことの価値
今年2022年の4月も学校卒業者の多くが社会に飛び立った。就職した大卒者は約43万人――「22卒」である彼ら彼女たちのほとんどは、2020年の夏に企業のインターンシップを経験し、2021年に採用面接を受けた「コロナ就活」の経験者たちだ。新入社員として企業に入り、どのような研修を受けて、社会人の心得を身につけていくのか。都内で2日間にわたって対面で行われた、“公開型”新入社員研修の様子を「HRオンライン」がレポートする。

体制づくりと必然性と……企業の「研修内製化」に、いま必要なものは何か?
「研修内製化」――企業・団体が、外部の研修提供会社に委託して自社の従業員に「研修」を行うのではなく、自社内で研修コンテンツを作り、人事部などが企画・運営するというもの。しかし、「内製」に明確な定義はなく、研修提供会社が作ったコンテンツを、自社用にカスタマイズする方法などもある。内製と外注、オンラインと対面……コロナ禍において、企業の研修はどう変わってきているのか? オンラインでの研修は、「内製」にどう影響しているのか? 「社内講師養成コンサルタント」として活動中の鈴木英智佳さん(株式会社ラーニング・クリエイト 代表取締役)に話を聞いた。

企業向けの「アンコンシャスバイアス研修」を受けて、私がわかったこと
「アンコンシャスバイアスへの気づきは、 ひとりひとりがイキイキと活躍する社会への第一歩」――これは、内閣府男女共同参画局の広報誌「共同参画」の昨年2021年5月号の特集タイトルだ。「無意識の偏見・思い込み」を意味する「アンコンシャスバイアス」。「文系出身の社員は計算が苦手だから…」「女性社員は子育てがたいへんだから…」といった思い込みが円滑な対人関係に水を差すこともあるが、はたして、そうしたアンコンシャスバイアスを企業内の組織において減らす方法はあるのだろうか? 管理職・マネージャー向けの「アンコンシャスバイアス研修」を受けて、考えてみた。
