
木原洋美
第35回
夫が帰宅が遅く娘(3歳)と2人きりで過ごす、普段通りの夜だった。しかし、仕事が思うように進まず、イライラする妻にしきりに話しかけてくる娘に対し、ついキレてしまい、無意識のうちに針で刺して続けてしまった。

高齢の親を看取る際、本人も望まない延命治療を強いるのは圧倒的に50代の息子が多いという。その理由は何か。本人はもとより、家族や親戚の皆が納得する看取りを行うにはどうしたらいいのか。

第34回
あるキャリアウーマンは突発性難聴で入院中。突然、理由もなく、死にたくなる衝動に襲われた。どうやらステロイド薬の大量投与による副作用が原因らしいということに気がついた。

一度、自殺を試みた人が再び自殺しようとする確率は高く、何らかの精神疾患を抱える人が多い。横浜市立大学附属市民総合医療センター・救命救急センターでは、再自殺を防ぐため精神科医が常駐している。

第33回
「痛っ」指関節のこわばりと痛みで、由佳さんは箸を落としてしまった。最初は、起床時に指がこわばるだけだったが、やがて服のボタンをはめるのがつらくなり、エレベーターのボタンは指の腹ではなくグーでないと押せなくなった。小児リウマチの病歴があった由佳さんはリウマチ専門医を訪ねたが…。

第32回
芳香剤や香りの付いた柔軟剤を依存症かと思うくらいに使いまくる妻に対して夫はたまらずに注意した。そうすると、妻は急に泣き崩れた。どうやら、体臭恐怖症のようだった。

東京都民の貴重な水源である多摩川。その源流は、山梨県北都留郡小菅村の森の中にある。豊かな川を守るには、母なる源流の森が必要。小菅村は30年以上も前から、源流にこだわった村づくりでに豊かな森を守ってきた。

熱中症予防には、水分補給や塩分補給が欠かせない。しかし、最近は塩分や水分の過剰摂取による「食塩中毒」や「水中毒」のリスクも報道されつつあり、不安に感じる人もいるだろう。

第31回
子宮内膜症は女性によく見られる病気だが、癌の発症率を高めたり、原因不明の不妊女性の約半数は子宮内膜症があるともいわれている。我慢は危険。鎮痛剤が効かないほど痛い生理痛があったら、早めに婦人科を受診すべきだ。

第30回
外反母趾の原因として、以前はハイヒールや先の尖った靴をいつも履いているのが悪いと言われていたが、近年は、ハイヒール等の影響プラス違う要因もあることがわかっている。どんな治療が良いのだろう。

大災害の度に、緊急の医療措置を行う災害医療チームがDMATであり「過去の教訓」を生かして対応力を高めてきた。今回の九州北部豪雨では、どんな教訓を得たのか、首都圏で豪雨が起きたらどんな問題が生じるのか。

第29回
もうすぐ50歳の誕生日を迎えるにあたり、心身のさまざまな不調を積極的に改善しようとクリニックを受診した妻は医師から「骨年齢が100歳」と告げられてしまった。ショックを受けた妻はどうしたのか。

第28回
歯医者で治療中、顎関節症であごの痛みを訴えた妻は、歯医者から噛み合わせの調整やマウスピースによって、症状を改善する治療の提案を受けた。そこで、妻は顎関節学会の診療ガイドラインを確認してみた。

第27回
「突発性難聴」と診断されて入院し、10日前に退院したばかりの妻は、再び突然、片方の耳が聴こえにくくなる症状が襲った。どうやら、突発性難聴ではなかったらしい。その病名とは。

わが子の乳歯が抜けたら、そのまま捨ててしまうケースが大半なのではないだろうか。ところが、すぐに捨てない方がいい。というのも、乳歯や親知らずが将来病気になった時の治療に役立つ可能性が出てきたからだ。

第26回
夫にとって、人目を惹きつける美貌と巧みな話術、その上世話好きな彼女は実に魅力的で、まさに自慢の妻だった。その妻が急激に老け込み、元気をなくしてしまった。その原因と治療はどうしたらいいのだろう。

5月の連休明けに新入社員が体調不良で休みがちになる。しばしば「5月病」と言われ、うつ病や適応障害などの精神疾患が原因とされることが多いが、まったく別の病気が原因のこともあるので、注意が必要だ。

第25回
妻の悩みは、しゃくれた顎による「三日月」のような顔立ちだ。その治療の外科手術には、保険も使えると聞き、迷った末に決断した。妻はどのように考えたのか。

救命救急医療において「世界一の都市」と言われる米シアトルを救命率ではるかに凌駕するのが大阪の豊中市だ。それを支えるのが、千里救命救急センター(大阪府吹田市)の活躍である。その活動と実力に迫った。

近年、海外の渡航先で感染し、国内で発症する輸入感染症にかかるリスクが少なくない。その現状や予防法、対策などを国立国際医療研究センターの忽那賢志医師に聞いた。
